記録的な暖かさとなった４月、観測開始以来最も早い開花となった室蘭の桜＝２１日、室蘭八幡宮境内の標準木

　室蘭地方気象台がまとめた４月の天気概況によると、伊達大滝の平均気温が６・１度と平年より２・８度高くなるなど、胆振管内８観測地点のうち７地点で１９７８年の統計開始以来、４月としては最も高くなった。室蘭の桜の標本木の開花は２１日と観測開始以来、最も早くなった。

　同気象台では、気温が高くなったのは南からの暖かい空気が流れ込んだことが影響したという。

　伊達大滝を除く６地点の平均気温は、室蘭８・１度をはじめ、伊達７・６度、苫小牧７・４度、登別７・２度、白老７・１度、白老森野６・９度、豊浦大岸６・８度と、平年より１・４～２・５度高かった。

　また、各地の最高気温も苫小牧で平年より９・６度も高い１９・２度（２８日）を観測したのをはじめ、伊達大滝１７・９度（２９日）、白老１７・４度（２９日）、室蘭１７・０度（１１日）など、苫小牧は７月並み、他は５月末から６月上旬並みと季節外れの暖かさとなった。

　この暖かさで、室蘭の桜の開花は平年より１３日、昨年より４日それぞれ早く、１９５３年の観測開始以来最も早い。

　同気象台は５月の天気について、気温は平年並みか若干高くなる、と予想している。