すごく力強い競馬 ハリオの勝利に沸く三嶋牧場【浦河】
4日に船橋競馬場で行われた第35回かしわ記念(中央・地方交流GⅠ)で優勝したメイショウハリオ(牡6歳)を生産した浦河町の三嶋牧場(三嶋昌春代表)では5日、関係者らが訪れ勝利の喜びに沸いた。
同牧場は、戦前から馬を生産してきた老舗の牧場。現在は約70人の牧場スタッフがいて、西舎の本場と野深分場、富川分場、平取分場で、繁殖牝馬約130頭を繋養するほか、育成も行う大規模牧場。
GⅠ勝利は、2021年のダノンキングリー(安田記念)、22年メイショウハリオ(帝王賞)、23年ファストフォース(高松宮記念)。
船橋競馬場でのレースが初めてとなるメイショウハリオは、序盤後方から進み、早めのスパートで好位につけると、外から先行勢を捉え、タガノビューティーとの競り合いを首差で制した。
中村公昭野深分場長(45)は「前走(フェブラリーステークス)は出遅れ3着で、初コースもどうかなと思っていたが、末脚が確実な馬で、スタッフたちと勝利を信じて応援していました。すごく強い競馬でした」、藤井健太トレーニングマネジャー(37)は「(育成当時のハリオについて)気難しく、当初は馴致で人を乗せることも大変でしたので、育成馬の中でも印象深い一頭です。体も立派でしたし、気の強さが競馬に行って良い方向に向いてくれました」と話し、ともに「(メイショウのオーナー)松本好雄会長の馬で勝てて良かった。関係者の方々が素晴らしい状態でレースに使ってくれて頭が下がります」と感謝した。
レース翌日の5日には、浦河町軽種馬生産振興会(岡本昌市会長)、浦河町(池田拓町長)、ひだか東農協(桑田美智代組合長)の関係者と牧場スタッフらが駆け付け、メイショウハリオの優勝を喜び笑顔で万歳した。
池田町長は「今年は浦河町内生産馬の調子が良く、この勢いで、この後のGⅠでも活躍してほしい」と期待した。
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