バーテンダー佐久間さん全国へ 全道技能競技連覇【釧路】
BAR佐久間(釧路市末広町3)のオーナーバーテンダーの佐久間泰弘さん(39)が4月23日、千歳市で行われた第50回全国バーテンダー技能競技大会北海道予選会に臨み、2年連続で優勝し、3年連続4回目の全国大会出場を決めた。10月21日から、大阪府で行われる全国大会では上位進出を目指している。
佐久間さんはホテルバーテンダーとしてキャリアを積み、2015年に独立開業。バーテンダーとしての腕を磨く中、16年から選手として競技力向上に努め、全道、全国のカクテルコンクールに出場している。技能競技大会はバーテンダーの知識と技術を競う国内最高峰の大会で、全国各地の予選を突破した19人が集結し、日本一の座を争う。
道予選は6人が出場。酒類知識などを問う学科試験と、課題カクテル、創作カクテル、フルーツカッティングの4部門の総合得点で順位を決める。釧路から唯一の出場となった佐久間さんは前回覇者として堂々とした試技を披露。課題カクテルとフルーツカッティングの2部門で1位、創作カクテルも2位という好成績を収めて総合優勝、全国切符を手にした。
選手となって8年目となるが、これまでで一番練習ができなかったという佐久間さん。「いつもは年明けから調整するが、今回は時間を作って準備を始めたのが4月からだった」。創作カクテル「バレンティア」は、スペイン語で勇気を意味する。「出場すると決めた以上は、必ず勝つという思いを込めて作った。自分自身を奮い立たせた」と振り返った。
今回から全国切符は優勝者のみ1枚という狭き門となったが、プレッシャーをはねのけ、全道大会連覇を果たした。「積み重ねてきたものがあって、今できるすべてを出し切れた」と語った。ただ、現状では、全国大会での上位進出は難しいと認識。「残り半年で、全体的な底上げ、レベルアップをする。釧路、北海道の代表として、ベストを尽くす」と活躍を誓った。
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