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日高報知新聞

満開の桜の下で大盛況 8千人来場の「優駿の里浦河桜まつり」【浦河】

満開の桜の下で演奏する浦河高校吹奏楽局

 浦河観光協会主催の「第56回優駿の里浦河桜まつり」が4月29~30日の2日間、浦河町西舎のうらかわ優駿ビレッジアエル中庭特設会場で行われた。祭り期間中の2日間で来場者数は8千人を超え、満開の桜の下、たくさんの花見客で会場はにぎわっていた。

 浦河町西舎地区の優駿の里公園入口から日高育成牧場へ向かう通りの約3㌔㍍にわたる優駿さくらロード。春になると、沿道は約1000本のエゾヤマザクラが織りなす〝サクラのトンネル〟が出来上がり、観桜客からは圧巻の景色といわれている。

 今年は、全国的に桜前線の北上が早かったことから、桜まつりの開催日程を早めて、ゴールデンウイークの前半に設定。さくらロードのサクラは、昨年よりも3日早い4月23日に開花した。

 開会式では、浦河観光協会の木田尚孝会長が「4月にサクラが満開になるのは初めて。年々早くなっていく印象がある。今年は、マスクも任意となった。2日間の桜まつりを楽しんで」とあいさつ。引き続き、浦河高校吹奏楽局による演奏で桜まつりがスタートした。2日間の開催期間中は、特設ステージや会場周辺で多彩なイベントが行われた。

 天候に恵まれた初日は、気温も温かく絶好のお花見日和。満開の桜のもとでお花見を楽しもうと、地元浦河町や、様似町からの地域住民をはじめ、帯広、釧路、札幌などから大勢の花見客が訪れ、この日だけで来場者数は6千人となった。

多くの花見客でにぎわった飲食店ブース

 特設ステージでは、ダンスグループによるストリートダンス、特産品の抽選会など夕方まで各種イベントが行われたほか、フードコートでは、焼き鳥やかき氷、ぐるぐるウインナーなどの販売に長蛇の列ができた。

 イベントやワークショップでは、アエルのサクラ並木の維持保全などに取り組んでいる樹木医の金田正弘先生がサクラについて解説する「桜守に聞く!桜の見どころ」をはじめ、サクラの木を使った木工作品づくり、さくら写真教室などが行われたほか、2日目には、1杯100円のカニ汁を限定300杯販売。多くの来場者が温かいカニ汁に舌鼓を打った。

 町内から家族で訪れた女性は「桜も満開で、絶好のお花見日和。子どもたちと美味しいものを食べて楽しみたい」と笑顔で話した。

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