わらしべ園で開花したエゾヤマザクラ

　道南の渡島管内松前町で11日ソメイヨシノが開花し、北海道に桜前線が上陸した。北海道の桜前線上陸は、記録が残っている１９５３年以降で最も早い上陸だ。浦河町西舎の障がい者施設浦河わらしべ園でも14日に前庭にある大木のエゾヤマザクラの開花を職員が確認し、かわいらしいピンクのサクラが春の訪れを告げている。

　桜前線は３月14日の東京都からスタートし、同17日愛知県名古屋市、同18日福岡県、同19日大阪府とその後準順調に北上。全国的にみるとばらつきはあるが、道内では札幌市と松前町が平年より16日早い開花となっている。

　日本気象協会の最新の開花予想では、浦河町のサクラ開花は平年よりも10日早く４月28日で、満開予想は平年より11日早い４月30日と予想している。

　西舎の国道２３６号沿いの障がい者施設浦河わらしべ園では、前庭ある大木のエゾヤマザクラの開花を14日に職員が確認。同園のサクラは毎年、町内の平地で一番早く咲くことで知られ、利用者や地域住民らも一足早いサクラの開花を楽しみにしている。今年は昨年より８日早い開花。

　「優駿の里浦河桜まつり」は29、30日の２日間の日程で開催する。これに合わせて夜の「優駿さくらロードライトアップ」は25日～５月１日の午後６時半から９時までの時間で行われる（サクラの開花状況によって変更がある）ほか、「うらかわオバケ桜」も公開（サクラの開花状況で公開日が決定）される。

　また、管内で最大の観光客が集まる新ひだか町の「しずない桜まつり」は24日から30日までの期間で開催する。