約１カ月間の実習に向かう生徒たちを見送った学校関係者ら

　厚岸翔洋高校（福田雅人校長）海洋資源科生産コースの３年生４人が１５日、実習船「若竹丸」（伊藤正光船長）に乗り込み、１カ月間長期乗船実習に出発した。出発地の釧路港では、出港壮行式があり、長旅に向かう生徒らを見送った。

　長期乗船実習は、操船や漁業の知識を深めるため、前身の厚岸水産高校時代から行われている。航海は南太平洋でマグロのはえ縄漁を５日間行う。その後、名古屋港（愛知県）や清水港（静岡県）に立ち寄り水揚げなどを実習。５月１２日に釧路港に帰港する予定。

　出港壮行式で福田校長は「未経験のことばかりだが、多くを学んでほしい。１カ月後、たくましくなった君たちに会えることを楽しみにしています」とエールを送った。実習生代表の山田雄飛さんは「一回りも二回りも成長して帰ってきます」と決意表明した。

　式が終わると、船は港を離れ、長旅へと出発。岸壁に残った保護者や生徒たちは『貴船の御安航を祈る』という意味の信号旗を掲げ「頑張れ」とエールを送りながら、小さくなる船影に手を振り、見送っていた。