特殊詐欺被害をなくせ! 網走地区防犯協会が決起集会
【網走】市内や近隣でも多発する特殊詐欺被害をなくそうと、網走地区防犯協会は14日、市エコーセンターで、市や大空町、市防犯協会、大空町交通安全防犯推進委員会と共催で「ストップ特殊詐欺」決起集会を開いた。
網走地区防犯協会の会員など、約30人が参加。水谷市長や松川一正町長のほか、来賓として網走署の宮野智幸署長も出席した。
同協会の三枝春樹会長は「残念ながら、昨日も市内で特殊詐欺の被害が発生した。特殊詐欺被害を防ぎ、犯罪のない安全、安心なまちづくりのため、私たちは自主的に活動していかなければならない」と、参加した協会員に呼びかけた。
水谷市長は「多発する特殊詐欺被害を、いかにして防ぐかが課題。防犯は大切な活動であり、皆さんそれぞれの地域の中での活動に期待します」、松川町長も「特殊詐欺は都会だけでなく、大空町でも被害が出ている。防ぐには、日ごろの啓発活動が近道」と、協会員の活動に期待を込めた。
来賓の宮野署長は、今年に杯っての特殊詐欺被害について、道内は3月末で31件発生しており、被害総額は約7800万円に上ると報告。「昨年同期と比べて減少傾向にある」とする一方、昨年まではなかった「オレオレ詐欺」の被害が発生していることから、予断を許さない状況と訴えた。
また、網走署管内では同時期、18件の相談があり、うち6件は実際に被害に遭っている半面、タクシー運転手や金融機関職員の機転で詐欺被害を未然に防いだ事案も2件あったとして「みなさんの尽力で、被害防止につなげて欲しい」と、協力を呼びかけた。
この後、網走地区防犯協会の黒田幸市副会長が「地域の皆さんが安全に、安心して暮らすことができるまちづくりのため、関係機関と連帯意識を高め、啓発活動に努めます」と決意表明した。
この日は年金支給日にあたることから決起集会終了後、同協会の三枝会長、黒田副会長が信金、北洋、道銀の各金融機関を回り、利用者にちらしやティッシュを配って特殊詐欺に注意を呼びかけた。
大空町でも、金融機関前でのぼりを掲げて街頭啓発した。
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