キウシト湿原15日開園 設立10周年、魅力発信へ【登別】
希少な動植物が生息するキウシト湿原(登別市若山町)が15日、今季のオープン日を迎える。今年は湿原を管理するNPO法人キウシト湿原・登別(三澤由比子理事長)の設立10周年の節目。各種イベントを通して湿原の魅力を発信する。同法人は「めったに見られない希少な動植物が観賞できる」と来園を呼びかけている。
湿原は2015年4月に開園。レッドデータ(絶滅の危険性のある野生動物)を含む、多様な動植物を観察することができる。来場者は16年に1万人、19年に2万人、22年に3万人を達成。17年には登別景観・みどり遺産第1号の指定を受けている。
今季は今月1日にザゼンソウ観察会を開催。オープン翌日の16日には同法人スタッフのガイドで園内を散策する「ミニ観察会」のほか、5月には野鳥の観察会、7月下旬にはホタル観賞会などを予定している。ボランティアを募り、外来植物駆除などの保全活動にも力を入れる。
同法人では公式ラインやフェイスブックに加え、今年から新たにインスタグラム=QRコード=のアカウントを開設。各種交流サイト(SNS)を活用したイベント情報や、日々の湿原の様子の発信に力を入れる。
同法人は「今年は法人設立10周年の節目の年。多くの人に湿原の魅力を感じてもらえるよう取り組んでいきたい」と話している。
今季の開園は11月19日まで。期間中、午前9時半~午後5時。月曜休園(祝日の場合は翌日)。
問い合わせは同法人、電話0143・84局8470番へ。
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