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網走タイムズ

特殊詐欺被害、水際で防ぐ 網走署長から感謝状 網走信金本部の石澤課長

宮野署長から感謝状を受け取る石澤課長(左)

 特殊詐欺被害を未然に防いだとして、網走信用金庫本部の石澤朋美事務管理課長(45)に、網走署長感謝状が贈られた。

 3月29日、同信金潮見支店のサテライト店長だった石澤課長は利用客から「詐欺じゃないよね」などと携帯電話で話しながらATMを操作している女性がいると教えられた。

 同信金は、詐欺被害に遭う可能性があるため、携帯電話を操作しながらのATM操作控えてもらっており、石澤課長がその女性のところに行って話を聞くと「市役所から電話があった」「介護保険が戻ってくる」などと答えたという。

 特殊詐欺と直感した石澤課長は女性に対し、携帯電話で話しながらのATM操作は控えてもらうよう、電話の相手にも聞こえるように話すとともに、ATMコーナーに掲示してある特殊詐欺防止のポスターを見てもらいながらATMで還付金が戻ってくることはないなどと説得。この間に、女性が話していた電話は切れたという。

 その後、詳しく話を聞いた上で警察に通報。女性が特殊詐欺被害に遭うことはなかった。

 網走署で宮野智幸署長から感謝状を受け取った石澤さんは「本人も疑う気持ちがあったこと、利用客の人も勇気を持って教えてくれたので、防ぐことができた。ATMに張ってあったポスターも役に立った」と、当時を振り返るとともに「ATMは非対面式なので、特殊詐欺を防ぐことができて良かった」と話していた。

 宮野署長は「まさに、模範となる対応。金融機関は特殊詐欺防止の『最後の砦』なので、被害を食い止めてもらい、感謝しかない」と、石澤さんの行動をたたえ「この対応が他の金融機関やコンビニなどに広まり、地域の防犯意識の高まりにつながれば」と話していた。

 これを受け、石澤課長は「それが私たちの仕事なので、顧客の預金を守れて良かった。金融機関全体として、特殊詐欺被害の防止に努めたい」と、感謝状を受けてなお気を引き締めていた。

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