サケ・マス初水揚げ 小型流し網、6隻帰港、4㌧【根室】
【根室】太平洋の海明けを告げる、日本200カイリ内サケ・マス流し網漁に出漁していた小型船(14㌧未満)6隻が、11日夜から12日にかけて花咲、歯舞、落石、厚岸の4港に戻り、トキシラズと呼ばれるシロサケやカラフトマスなどを初水揚げした。
11日夜から12日にかけて4港には、シロサケ、ベニザケ、カラフトマス合わせて約4㌧が水揚げされた。各市場で行われた競りでは、シロサケの高値は落石が1㌔当たり1万800円、厚岸が同7560円、歯舞が同6264円の値を付け、いずれも前年初水揚げの高値5724円を上回った。花咲港の水揚げ分は13日に競りが行われる。
花咲港に水揚げした漁船の乗組員は「初航海としては大漁で良かった。荷揚げをしたらすぐに出漁するので、次の航海も頑張ってきます」と話していた。
太平洋小型さけ・ます漁業協会(札幌市、小田司会長)によると、今年の出漁予定隻数は昨年より1隻多い20隻。根室管内は歯舞9隻、根室3隻、落石1隻の計13隻、釧路管内は厚岸の4隻を予定している。
同漁は昨年、ロシアのウクライナ侵攻の影響から交渉がずれ込み、例年より約3週間遅れの5月3日の解禁となったが、今年は3月20日から交渉を開始し24日に妥結。例年通り10日午前0時の解禁となった。
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