平取ダムに限定の酒を貯蔵 平取町日高町 長期熟成加工品保管実証実験で【平取】
【平取】町と日高町が3月30日から平取ダムの堤体内において「長期熟成加工品保管の実証実験」を行い、平取ダムの運用に支障のない空間を活用し、貯蔵場所が保管に適しているかの検証を始めた。
室蘭開発建設部からは両町へ1カ月に一度、温度・湿度・紫外線・照度のデータを提供し、両町からは同建設部へ実験の経過や結果の情報を提供する。今回の実験にあたり、あらかじめ平取町と日高町、室蘭開発建設部の3者で覚書を締結した。ダムの中の一定の環境のもとで長期間保管することで、保管状況の変化と実験結果を活用し、地域の名産のPR・ブランド化、地域活性化の推進を図ることが目的。
平取ダムの実証実験は、両町で生産される材料を使用した「地元の限定品の酒」。平取町は「涼燗(すずらん)」で、町内岩知志の松原邦彦さんが収穫した酒米「吟風(ぎんぷう)」を、小樽市の田中酒造に依頼し製造した1800㍉㍑48本、720㍉㍑72本の計120本。日高町は「彗星(すいせい)」。町内清畠と幾千世の2件の農家が収穫した酒米「彗星」を、上川管内上川町の上川大雪酒造に製造依頼した720㍉㍑120本を貯蔵した。
貯蔵場所は、ダム堤体の天端(てんば)から50㍍ほどエレベーターで降りた、幅4㍍・高さ2・5㍍・長さ20㍍の通廊。平均8~10度の一定の温度に保たれている。
平取町の山田基生まちづくり課長は「ちょうど平取ダムが供用になった年に製造した酒。ダムの年齢とともに熟成させ5年ほど経った時にお祝いで皆さんと味わいたい。経年劣化もあるので、2年ほどしたら酒蔵にも味を確かめてもらい、美味しい酒になってくれることを願っている」。
日高町の島尻守商工観光課主幹は「ダムに貯蔵させてもらえることをチャンスと捉えている。日高町の酒に付加価値をつけていただくことができうれしい」とそれぞれ話した。
室蘭開発建設部鵡川沙流川河川事務所の小沢徹副所長は「この取り組みが両町の地域活性化に役立ってくれることを願っている」と期待した。
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