北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

釧路新聞

アイヌ民族の魂伝える 三浦綾子読書講演会【釧路】

 三浦綾子読書講演会の第27回「三浦綾子と知里幸恵」が25日、鳥取キリスト教会(釧路市鳥取大通6)で開かれた。アイヌ民族として生きた知里幸恵と、同じ女学校の19年後輩である三浦綾子は、共に旭川市で生きたクリスチャン。そんな2人の生涯を、三浦綾子文学館特別研究員の森下辰衛氏がひもといた。

 主催は日本メノナイト鳥取キリスト教会。講師の森下氏は、知里幸恵と三浦綾子の人生を年表にし資料として提供。この中で三浦が書いた「塩狩峠」の主人公・長野正雄の殉職事故についても表記され「長野と幸恵はどこかですれ違っているはず」と想像を膨らませた。

 森下氏はさらに、幸恵が優秀な成績で旭川区立女子職業学校に合格し、金田一京助にその才能を見出され上京。アイヌ民族の魂を伝えた金字塔「アイヌ神謡集」の完成に心血を注ぎ、原稿校正を完成させた1922年9月18日夜、心臓まひで急逝したその人生を、クリスチャンとしての信仰も織り交ぜながら紹介した。

 最後に森下氏は「三浦は先輩である幸恵を敬愛していた。ただ和人がアイヌ民族のことを書くことはいけないことと銘じていた。私は三浦が幸恵のことを書き残していれば、きっと分かりやすく素晴らしい幸恵論が生まれたに違いないと思っています」と締めくくった。

同じ女学校の先輩後輩である知里幸恵と三浦綾子の人生をひもといた森下氏

関連記事

釧路新聞

毛綱建築の旧ふくしま医院、宿泊施設に 来月から予約開始【釧路市】

  酒類卸販売の五明(釧路市末広町3、五明龍哉社長)は釧路出身で日本を代表する建築家、毛(も)綱(づな)毅(き)曠(こう)氏(1941─2001)が設計し、釧路市内における最後の作品とされる旧ふくし...

釧路新聞

別海で気球に乗ろう 参加者、CF募集【別海】

  【別海】町内の有志「べつかいに熱気球をあげる会」(木嶋宏之代表)は来年1月12日の午前7時~同11時、町市街地近郊の草地(町別海220)で、町民を対象に熱気球の係留飛行イベントを開く。15日ま...

函館新聞

GLAY公式ロゴ 空港格納庫に登場【函館】

来月24、25日に30周年ツアー  函館出身のロックバンド・GLAYが来年1月24、25の両日行うデビュー30周年ツアーの函館公演を盛り上げようと、東京の航空運送事業会社「Japan Biz ...

函館新聞

道南ドクヘリ出動192件 今年度上期

来年ピックアップ出動試験  道南2市16町と医療機関などでつくる「道南ドクターヘリ運航調整委員会」(事務局・市立函館病院)は、今年度上期(4~9月)のドクヘリ出動実績が前年同期比52件減の192件...

室蘭民報

数量限定で販売再開、室蘭産ブランド活ホタテ「蘭扇」 8年ぶり、10日から..

 室蘭漁業協同組合(室村吉信代表理事組合長)は6日、室蘭産ブランド活ホタテの3年貝「蘭扇」を数量限定で試験販売すると発表した。販売は2016年以来、8年ぶり。200箱限定で、10日からオンライン...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス