園児と会社員、春の別れ 西川尚寿君、2人に感謝の絵と手紙【室蘭】
朝のあいさつ交流1年半

1年半あいさつ交流を続けてきた西川尚寿君と栗林さん(右)、海老原さん(左)
「いつも声かけありがとう」-。室蘭市内の幼稚園に通う園児が卒園式を2日後に控えた15日、1年半朝のあいさつ交流を続けてきた会社員にお礼の絵と手紙を手渡した。心がこもった園児からの贈り物に、2人は感激しきり。間近に迫った別れを惜しむとともに、新たな巣立ちにエールを送っている。
園児は文化学園大学附属幼稚園に通う西川尚寿君(6)。いつも元気いっぱいで、大きく通る声が印象的な子。会社員は高砂町に本社を置く東陽ハウスの建築設計事務所長、栗林敦さん(53)と総務・経理部長の海老原尚人さん(48)。
尚寿君は母親の友恵さん(40)と毎朝歩いて登園している。ルートはその日によって変わるが、たまたま同社の前を通ったとき2人と出会い、元気な声で「おはようございます」とあいさつ。そこから交流が始まった。
人懐っこい尚寿君はすぐに打ち解け、逆に2人が朝の触れ合いを心待ちするように。コロナで2週間ほど会えなかったときは、落ち着かない日々が続いた。昨年10月にはラジコンをプレゼント。お返しにもらった絵は額に入れて事務所内に飾り、社員の和みになっているという。
卒園式が迫り会えるのが最後となったこの日、尚寿君は感謝の手紙と絵を2人に贈った。手紙には「いままでありがとう」の言葉が書かれ、絵は虹の中に3人がいる図柄。
思いがけない贈り物に2人は感激いっぱい。栗林さんは「大人から子どもに声をかけられない風潮の中、尚君との触れ合いはとても新鮮でした」とにっこり。海老原さんも「笑顔と気持ちのいいあいさつに、こちらが元気をもらっていました」と1年半の交流を懐かしむ。
宮の森町の旭ケ丘小学校に入学する尚寿君の通学ルートは、これまでとは逆方向。栗林さんと海老原さんは春の別れを惜しむ一方、新たなスタートを切る新一年生の健やかな成長を心から願っている。
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