先輩の活躍を願ってエールを送る函館東リトルシニアの選手たち

　８日に開幕するワールドベースボールクラシック（ＷＢＣ）で優勝を目指す日本代表メンバーの伊藤大海投手（２５、北海道日本ハムファイターズ）＝鹿部町出身＝が中学時代に所属していた硬式野球の函館東リトルシニアの選手たちは先輩にエールを送った。

　２０２１年の東京五輪では中継ぎで準決勝、決勝を含む３試合に登板して金メダル獲得に大きく貢献。１月下旬にＷＢＣ日本代表に選出され、壮行試合の福岡ソフトバンクホークス戦（２月２５日）、中日ドラゴンズ戦（３月４日）ともに２回を無安打無失点に抑え、本番での好投にも注目が集まる。

　函館東リトルシニアには弟の駿航（とわ）さん（１４、鹿部中２年）が所属していることもあり、選手たちにとって伊藤投手は身近な先輩だ。茂庭颯人主将（１４、本通中２年）も「チームにとって伊藤投手は特別な存在。迫力のある投球で優勝を期待している」と目を輝かせる。世界の舞台で兄の躍動を願う駿航さんは「いつも通り気迫あふれる投球をして、チームに貢献してほしい」と気持ちを込める。

　中学時代から伊藤投手を見守ってきた吉田裕一代表（７０）は「これまでにやってきたことを全部出し切ってくれれば。登板を楽しみにしている」と目を細めた。