キタサンショウウオ保護提言、九州大のうえまさんが釧路市に【釧路】
九州大学共創学部の上間日那向さん(4年)が24日、ウェブ会議アプリ「Zoom(ズーム)」で、釧路市におけるキタサンショウウオと太陽光発電の共生に関する研究発表を行った。釧路湿原での同発電施設の建設により、市の天然記念物「キタサンショウウオ」の生息地が狭められている問題で、市が取り組むべきことなどを提言した。
キタサンショウウオは釧路湿原と上士幌町、国後島のみで生息が確認されており、環境省レッドリスト2020で絶滅危惧ⅠB類に指定されている。上間さんは水と人、生物が持続的に共生する社会の実現を目指す「水共生学」プロジェクトの一環で釧路を訪れた際に太陽光発電施設の問題を知り、研究を始めた。
同学部の木附晃実氏、藤岡悠一郎氏、東京海洋大の若松美保子氏の准教授3人と共に、昨年7月と12月に各3日間、釧路で現地調査を行った。今回の発表には上間さんや木附准教授、釧路市立博物館の野本和宏学芸員と、NPO法人環境把握推進ネットワークの照井滋晴代表など計7人が参加した。
上間さんは、同発電施設の設置を規制するガイドラインや条例について、釧路市と鶴居村、標茶町を比較。同市には具体的な制度がなく「キタサンショウウオ生息の可能性がある土地での工事などの許可申請は、事業者とのトラブルや届け出なしでの工事が発生しており、有効性が低い」と指摘した。各町村の規制制定の目的や行政態勢の違い、キタサンショウウオの認知度の低さにも触れ、同市がすべきこととして市役所と博物館との連携強化、同発電やキタサンショウウオなどについて学ぶ教育制度や土地返還制度の普及を提案。「最終的には条例やガイドラインの制定が必要」と結論付けた。
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