全体判断2期ぶり上方修正 10~12月道南経済【函館】
![](https://hokkaido-nl.jp/cawm-content/uploads/2023/02/202302241041550_l.jpg)
函館財務事務所(五十嵐俊樹所長)は22日、昨年10~12月期の道南の経済動向をまとめた「道南経済レポート」を発表した。個人消費、観光では新型コロナウイルス禍からの回復傾向が続き、一部ではコロナの影響がみられるものの、持ち直しているとして2期ぶりに全体判断を上方修正した。
個人消費、観光も2期ぶりに判断を引き上げた。個人消費は前年同期と比べ、コロナ対策の行動制限がなく、外出機会が増加したことから、主要大型小売店、食料品スーパーの売上高は共に前年を上回った。物価高や原材料価格高騰で、消費者の節約志向がみられる一方、スーパーでは中食需要が好調で「飲食店に比べ割安感があり、消費者の取り込みにつながっている」と五十嵐所長。乗用車販売は半導体不足や部品の供給制約が引き続きみられるものの、納車遅れは改善しつつあり、新車登録届出台数は前年同期比で6期ぶりにプラスに転じた。
観光は「全国旅行支援」や市の「はこだて割」の効果で、函館圏への入込客数が前年同期比29・5%増と大幅に増え「コロナ前の85%まで回復している」とした。
住宅建設では函館、北斗市の新設住宅着工戸数が同20・3%減で「物価高や住宅価格高騰で先行きが見通せず、全体的に様子見をしているのではないか」として4期ぶりに判断を下方修正した。
生産活動では自動車、家電向けの需要減で電子部品が低調。珍味加工など食料品製造は観光客増加で土産物店、飲食店での需要が増えている一方、通信販売の需要が減少し全体としても低調であることから、10期ぶりに判断を引き下げた。
また、今年8月末での閉店が発表された梁川町のテーオーデパートに関して五十嵐所長は、個別の企業へのコメントは差し控えるとした上で「コロナ禍の対面販売で来店客が減少し、大型小売店という業態は厳しい状況にあるのではないか」とみている。
関連記事
品種開発より速く 道南農試で真夏の稲刈り【北斗】
【北斗】道総研道南農試(市本町、藤田真美子場長)は25日、世代促進温室で試験栽培している水稲の収穫を行った。コメの品種開発をより速くするための試験で、今年1期作目。黄金色に実った稲を、職員ら8...
仏モンティーユ社のワイナリー完成 観光振興に一役 函館市桔梗町【函館】
仏ブルゴーニュ地方の老舗ワイナリー、ドメーヌ・ド・モンティーユ社の現地法人「ド・モンティーユ&北海道」のワイナリー(醸造所、函館市桔梗町)が完成し、26日に現地で開所式が開かれた。世界的に知名...
気球体験で阿寒湖一望 地域住民ら空の旅【釧路市】
マリモで釧路を盛り上げ隊(浅野一弘会長)と釧路みなとライオンズクラブまりも支部(馬場英樹会長)は21日、「気球体験会」を釧路市阿寒湖畔スポーツ広場(阿寒湖温泉5)で開いた。地域住民や外国人観光客...
姿勢整え精神統一 28日まで中央院で朝座禅会 苫小牧
苫小牧市元町の曹洞宗寺院「中央院」(荒澤道範住職)は26日から28日まで、本堂で朝座禅会を開いている。初日は市民ら20人が参加。早朝の静寂の中、1時間にわたって精神統一した。 朝座禅会は市民...
燻製カシュー ハスカップの枝で 起業型地域おこし協力隊の山下さん 厚真
厚真町の起業型地域おこし協力隊として活動する山下裕由(ひろゆき)さん(34)は、町の特産品ハスカップの剪定(せんてい)された枝を使用していぶしたカシューナッツを開発した。町周辺の木材を活用していぶ...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
ハグロトンボ、北斗市内で捕獲 道内初確認、既に定着か【北斗】
220日、歩行者天国 浜町通りまつり「HAMASAI」【浦河】
3護衛艦「いせ」十勝港に 22日まで一般公開【広尾】
4「楽しんでもらえる場に」 イベントホール21日オープン、ライブでこけら落とし【室蘭】
5樽前SAにローソン 道内高速道路では初出店 苫小牧
-
1
ハグロトンボ、北斗市内で捕獲 道内初確認、既に定着か【北斗】
2苫小牧キラキラ公園にキッチンカー集結 29・30日、来月6・7日
3グルメや大抽選会 13、14日にのぼりべつ夏祭り×ブランドまるしぇ【登別】
4座礁フェリー室蘭港に 現地調査完了、造船所で仮修理【室蘭】
5ベスト4超え甲子園目指す 浦河高校野球部 10年ぶり南北海道大会へ挑む【浦河】