アンガーマネジメントについて話す岡本さん（左）

【様似】町女性団体連絡協議会（岡部美香会長）主催の「第66回様似町女性大会」は19日、町中央公民館で開かれ、約40人が参加して、講演やサークルの作品展示で互いに研修を深めた。

　同協議会は、「家庭を、住みよいまちづくりのために婦人の結集を」との願いから発足。１９５３年（昭和28年）９月に様似小で第１回目の町内婦人大会が開催されて以来、ほぼ毎年１回の恒例行事として多くの女性が集い学んできた。

　コロナ禍で３年ぶりとなった今回は、大会目標に「人づくり、仲間づくり」を掲げ、豊かな地域づくりを進めるために町内の女性が集い、幅広い視野に立ち、互いに研修を深め合うことを趣旨に開催。

　開会で岡部会長は、コロナ禍や世界情勢、自然災害に触れ、「この数年私たちの絆を断ち切ろうと起こったすべてのことに、私たちは決して負けてはいけない。本年の大会も開催について迷ったが、『人と会える場所を作ってほしい』と言ってくださった人の言葉に背中を押され、どの方法なら開催が可能かを考えさせていただいた。和やかな会食もなければ女性の集いもなく、失礼かとは思いますが、主役である皆様が少しでも安心してこられるようにさせていただいた。参加いただいた人が一人でも来てよかった、元気になったと言っていただけるなら大会は大成功。喜びの笑顔あふれる日々がどうか一日も早く訪れることを願う」とあいさつ。

　来賓の荒木輝明町長、工藤仁町議会議長からも祝辞で、開基２２０年町制施行70周年の記念の年を迎え、昨年10月１日に記念式典を開いたことを報告。「これからも人と人との絆を大切に過ごしていただき、小さな町ではあるが皆さんが明るく暮らせる住みよいまちづくりに協力いただければ」、「人口が３千人台まで減少し、各団体において活動が難しくなっている状況かと思うが、我が町ならではの活動を見出し、継続した活動とともにこのような大会を開催している皆様に敬意と感謝を申し上げる」と述べた。

　この後の講演では、アンガーマネジメントコンサルタントでｏｆｆｉｃｅエトス代表の岡本真なみさんが「『ごきげんな自分づくり』のためのアンガーマネジメント」を演題に、怒る必要のあることは上手に怒り、怒る必要のないことは怒らないようになる「アンガーマネジメント」について話し、怒りの感情を理解することや行動のコントロール、性質などを示し、参加者たちは質問を基にそれぞれ怒りの傾向を診断。

　「公明正大」「博学多才」「威風堂々」「外柔内剛」「用心賢固」「天真爛漫」の６つのタイプを把握した上で、「アンガーマネジメントで、今日から毎日、『ごきげんな私』になろう！」と締めくくった。

　公民館内では、様似書道会や様似写真愛好会ＳＰＡ、サークルつくりべ、過去の女性連の活動写真などが展示され参加者たちは互いの作品を見ながら活動意欲を高めていた。