路駐や雪出し やめて 除雪作業に理解求める【帯広】
帯広開発建設部は、円滑な除雪作業を行うため、路上駐車や車道・歩道への雪出しなどをしないよう呼び掛けている。交通量の多い国道は、朝の通勤時間に間に合うよう深夜早朝を中心に除雪作業を行っており、円滑に作業を進めるためにも地域住民の理解と協力が必要だ。
同開建帯広道路事務所が管理する道路は国道38、236、241、274号と帯広広尾自動車道の5路線。全道で最も管理延長が長い330キロを所管し、日勝峠や狩勝峠といった難所を抱えている。帯広市内など交通量も多いため、雪が少ない十勝であっても除雪作業は毎冬、苦慮している。
除雪の出動基準は、積雪量5~10センチを目安とし、降雪状況や交通量によって各路線の受託業者が判断。朝の通勤・通学時間に間に合うよう、深夜早朝を中心に除雪作業を行っている。
除雪の受託業者によると、今冬は昨冬よりも出動回数が多く、「例年よりも雪は多い」という。降雪予報を確認、朝の出勤・通学時間に間に合うよう、出動のタイミングを見計らって除雪を行っている。
ただ、出動のタイミングを見極めるのは難しく、降り始めは少なくても、早朝にかけて降雪量が多くなる場合には早めに出動するなど、どの時間帯にどの程度の積雪になるのかを予報サイトを見比べながら判断しなければならない。また、出動のタイムリミットを過ぎてから降雪があった場合には、朝までに作業を終えることは難しいという。
こうした状況を踏まえ、同事務所は除雪作業をスムーズに進めるため路上駐車など作業の妨げになる行為をしないよう呼び掛けており、「限られた除雪車両台数と人数での作業。交通量などで優先度を付けて作業を行っており、理解とご協力をお願いしたい」としている。
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