オオハクチョウが渡来 静内川で愛くるしい姿を見せる【新ひだか】
【新ひだか】町内静内川の白鳥ふれあい広場では、今年もシベリアから越冬してくるオオハクチョウが数多く見られている。多くのオオハクチョウが集まり、エサを探して水中にくちばしをついたり、羽を伸ばすように広げ愛くるしい姿を見せている。
静内川の白鳥ふれあい広場は道内でもハクチョウの渡来数が多い場所。付近の河畔は見学しやすいように整備されており、白鳥の姿を間近で眺めることができる。1月のピーク時には約100羽が羽を休め、現在は国内移動組のハクチョウが約60羽見られ、多くの見学者が訪れるなど、町の冬の風物詩となっている。最近では静内市街地を流れる古川にも約100羽、三石川河口にも約50羽のハクチョウが見られている。
日本白鳥の会副会長や日高鳥類研究所の所長を務め、写真撮影や執筆などで幅広く活動する谷岡隆さん(74)は「今年もほぼ例年と変わらない数が渡来してきている」と話し、ハクチョウと一緒にマガモやオナガガモ、キンクロハジロ、スズガモ、ヒドリガモなどの水鳥の越冬も見られ、今が一番にぎやかで鳴き声なども楽しめるという。
谷岡さんは見学者に対して「人間が食べるものをエサとしてあげるのはやめてほしい。野生の生態系を崩さないよう優しく見守ってほしい」と呼び掛けている。
ハクチョウの越冬は、結氷しない河口が条件となり、水中の藻などを主食として、11月中旬から2月下旬まで約3カ月を過ごしている。
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