多くの人でにぎわう あばしりオホーツク流氷まつりが終了
【網走】冬の網走を代表するイベント「あばしりオホーツク流氷まつり」が11、12の2日間、市エコーセンター横の特設会場で開かれた。新型コロナの影響で3年ぶりの開催となった同まつりは、従来に比べ規模は縮小となったものの、氷雪像や多くの味覚館、さらには盛りだくさんのイベントに多くの観光客や市民が訪れ、網走ならではの冬を満喫した。
初日午前は開会式の後、恒例の特産品配布が行われた。将棋駒根付け(天童市)、あゆコロちゃんクリアファイル(厚木市)、沖縄にんじん(糸満市)などを網走市の観光コンパニオン「流氷パタラ」が配布。特設ステージ前には、特産品を求めて長蛇の列ができていた。
会場には食べ物や飲み物を販売するテントに加え、各地のキッチンカーも集合。どこも行列ができ、やっとの思いで購入した人は、さっそく目当ての品に舌鼓を打っていた。
まつりの雪像では必ず設けられる「氷の滑り台」も健在。従来よりもスロープは短いが、楽しさは十分。子どもたちに加え、海外からの観光客も滑り台に挑戦し、喜んでいた。
2日目は、仮面ライダーのキャラクターショー、YOSAKOIソーランなどの市民パフォーマンスに続き、流氷みこしが威勢よく会場を練り歩き、まつりを盛り上げた。
こちらも3年ぶりの開催となった「流氷カヤック引き大会」は、4人1チームで乗り手と引き手2人ずつに分かれ、会場内に設けられたコースを2周するというもの。友人同士や会社の同僚、また小学生などの10チームが参加した。
スタートから勢いよく走り出すものの、下が圧雪のため思うように走れず、いきおい余って転んだりする人も。知人の応援、また見物人の笑い声が会場に響き渡っていた。
まつりイベントの締めくくりは花火大会。会場に並んだ氷像の向こう側から次々と打ち上がる大輪の花に、見上げる見物人から歓声が上がっていた。
会場横の雪像群、ステージ向かいの氷像群は日没とともにライトアップされ、幻想的な光景を写真に収めたり、氷雪像をバックにスマホで自撮りする人も多かった。
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