「造形遊び」などで園児と交流 浦河町と札幌国際大学地域連携事業公開講座【浦河】
浦河町と札幌国際大学地域連携事業公開講座が9~10日の日程で行われた。札幌国際大学短期大学部幼児教育保育学科のゼミ生25人が町総合文化会館ふれあいホールで、町内の幼稚園・保育園の園児らに学生考案の遊びを提供し、笑顔いっぱいで楽しい時間を過ごした。
浦河町は、札幌国際大学と地域連携事業に関する協定を2016年に締結し、以来、観光・スポーツ・幼児教育などの分野で大学生の発想を町政に取り入れ、地域課題解決や活性化、町や大学の人材育成につなげようと相互に連携協力している。
公開講座は、子育て支援分野の地域連携事業の一環として、学生たちが主体となってプロジェクト活動を行う「保育プロジェクト演習」の成果発表の機会として実施するもの。
学生たちはこれまでに、課題解決型学習として、保育・幼児教育の現場で、子どもたちの安全に配慮しながらも夢中になって楽しめる遊びのアイデアを出し合って検討を重ねながら、「運動遊び」と「造形遊び」の2分野の遊びを企画。今回、町内の浦河フレンド森のようちえん、夢の国幼稚園・保育園、雛菊保育園の年長組園児が学生たちの考えた遊びを体験した。
9日は、浦河フレンド森のようちえんの園児20人と学生たちが先生となって、一緒にさまざまな遊びに挑戦。このうち、造形遊びでは、手や足に好きな色の絵の具を付けた子どもたちが2㍍30㌢×2㍍40㌢の画用紙の上で、思い思いに色を乗せ巨大な絵画作品を完成させた。
運動遊びを担当した伊藤桜優(みゆ)さんは「ゼミのメンバーで子どもたちが楽しいと思ってくれるような遊びを考えてきた。改善点も見つかったけど、子どもたちが楽しんでくれたので頑張ってきたかいがあった」、造形遊びを担当した永野このはさんは「子どもたちが想像以上に楽しんでくれてよかった。4月からは札幌で保育士となるが、遊ぶ時も叱る時も全力で子どもたちと関わっていける先生になりたい」と話していた。
学生らは浦河に滞在中、浦河フレンド森のようちえんの園舎見学のほか、乗馬やスケート、優駿ビレッジアエルでの星空観察などを体験しながら町への理解も深めた。
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