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苫小牧民報

「まちのケアリハステーション」開設 「暮らし続ける」をサポート 鵡川厚生病院内

むかわ町の一般社団法人JIMOTO―L(ジモトエル=宮﨑健司代表)は、町内美幸1の鵡川厚生病院内に訪問看護や訪問によるリハビリなどのサービスを提供する「まちのケアリハステーション」を開設した。土日・祝日も含めて24時間対応可能な看護体制を敷いてニーズに対応することで、町民が慣れ親しんだ地域で暮らし続けられるようにサポートしていく。

鵡川厚生病院内に開設したまちのケアリハステーション

 町内では、65歳以上の高齢化率が総人口の4割を超えている。自家用車を運転できなくなる町民も比例して増加傾向にあるが、公共交通の利便性は限られている。特に穂別地区にはそのまま住み続けたいと思う高齢者が多いものの、現行の公共交通の状況では通院などが難しく、地域を離れざるを得ないことが課題となっていた。

 こうした実態を受けて、同町出身の宮﨑代表が「1日でも長くその場所にいられるようにしたい」と一念発起。札幌市内で作業療法士として働いていたが、故郷に戻って昨年10月に法人を立ち上げた。その後、スタッフの確保や日本政策金融公庫の支援を受ける準備を進め、年明けに同ステーションの開業にこぎ着けた。

 現在は作業療法士と看護師の計5人が在籍し、原則町内からの依頼には交通費無料で自宅に出向き、看護やリハビリの指導に当たっている。開業から1カ月がたち、依頼の申し込みは1月に14件、今月に入って複数件受けている。担当者は「思っていたより依頼は多い。利用者は喜んでくれているし、自宅でのリハビリの意欲にもつながっているようだ」と手応えを語る。

 同ステーションの管理者で看護師の阿部久美子さん(60)は「移動手段がなく大変な思いをしてきた方のお宅に、元気な私たちが出向いて正確な情報を医師につなげていく。他のサービスと連携しながら、町民が住み慣れた地域でその人らしく暮らし続けるための応援団でありたい」と話している。

 利用の受け付け、相談はジモトエル 電話0145(47)7881。

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