春レタスが順調に生育 浦河町富里の高松良一さんのハウスで【浦河】
浦河町富里の高松良一さん(79)のハウスで、道内で最も収穫時期が早い浦河産の春レタスが順調に生育している。冬も温暖で日照時間が長い浦河の気候もあり、ビニールハウスを3重に覆い保温することで暖房を一切使わずに栽培することが可能という。寒暖差により葉に厚みが出て甘みのあるレタスは「出荷するとすぐに売れてしまう」と評判だ。今年も2月下旬から出荷を予定している。
浦河町の新たな振興作物として2017年から栽培に取り組んでいる。今年で7年目。春レタスはこの時期にしか味わえない芯のシャキシャキ感とみずみずしさが特徴だ。
高松さんは、妻の義子さん(80)と2人でアスパラや米、トマトを栽培。レタス栽培は農閑期にハウスの活用を考えていた時期に農業改良普及センターの職員に勧められ、当初は「暖房を使わずに出来るわけがない」と半信半疑で2年ほど試験栽培。ところが、出来たレタスは「厚みがあって甘い」と瞬く間に評判は広がり、春レタスを求めて隣町のスーパーを訪れる人もいたほど。
今シーズンは、昨年10月上旬にトレーに播種して苗を育て、11月上旬に70坪のハウス内に28㌢間隔で1400株を移植した。外気温が氷点下20度近く冷え込む日もあったものの問題なく生育し、1月の下旬を過ぎて徐々に葉を巻いてきている。
高松さんは「寒い時期は虫もいない。水やりの回数も最初だけで労力も朝に空気の入れ替えをする程度。暖房を使わず原材料費が抑えられる」とレタス栽培のメリットを語った。
現在、町内では4戸の農家でレタスを生産しており、今年は約2万玉の出荷される見通し。高松さんも「出来るうちは続けたい。もう少し生産農家が増えてくれば可能性も広がると思う」と期待している。
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