【平取】平取町出身で、現在札幌国際大カーリング部に所属する山木梨緒さん（19）が、昨年12月に空知管内妹背牛町で行われた21歳未満の全道大会で３位に入賞して、３月に長野県で開かれる全国大会の出場権を獲得した。

　カーリングの学生チーム「札幌ジュニア」から声がかかり、昨年の７月に加入。札幌市月寒の「どうぎんカーリングスタジアム」で週３～５回練習に励んでいる。

　小学１年生の時、父で平取カーリング協会事務局長の山木正生さんに誘われカーリングを始めた。「氷にのることがなかったので、滑るし恐かった。でも友達と一緒にやっていたので、２年生くらいから手応えを感じるようになった」と当時を振り返った。

　２０１８年１月に、元五輪選手の金村（旧姓目黒）萌絵さんが、振内町民センターを訪れて、カーリング場での実技指導、講演などを行い、「金村さんが南富良野出身で、小学生のジュニアの練習や試合に参加している頃から、カーリング教室などで指導してくれていたのでとても身近に感じた」と話す。

　高校生になっても競技を続けたい思いがあり、強豪の南富良野高校に進学した。大学も札幌市内でカーリング部のある学校へ進んだ。

　梨緒さんは「初めて全国大会に出場する。緊張すると思うけど場数を踏むメリットもあると思うので、雰囲気を感じ取り、これからに役立てたい。ベストを尽くしたい」と語った。

　父の正生さん（53）は二女の梨緒さんへ「１回目は総当たり。最後４チームまで残ればプレーオフになる。できれば、そこまで行ってほしい。大会の詳細は出てないが、北海道から３チーム出場する。緊張すると思うが頑張ってほしい」とエールを送った。

長野県で開催される全国大会でベストを尽くすと意気込む山木さん