町会のホームページをＰＲする東町旭町会の（右から）成田会長、福眞青少年文体副部長、遠田総務部長

　室蘭・東町旭町会（成田勝会長、約１８０世帯）が町会のホームページ（ＨＰ）を作成した。市によると、把握している中では初めての取り組みだという。同町会では「手元には残らない回覧板をいつでも見られたら便利」と作成の狙いを話している。

　ＨＰでは、町会の概要や組織案内、回覧板、行事予定などが閲覧できる。編集作業は月３回程度で、掲載するに当たり「データ容量の軽量化」や「個人情報の取り扱い」に配慮しているという。

　同町会は１９５６年に設立され、町会への加入世帯は６７年の５００世帯がピーク。以後減少し、現在１８０世帯ほど。会員は、７０歳以上が６割超で３０～４０代は２割に満たない現状という。

　成田会長は「町会離れが深刻化する中でデジタル化に役員が知恵を絞ってくれた」と感謝。同町会の遠田隆之総務部長も「これまでの回覧板は残しつつ、住民の声を聞きながら試行錯

誤していきたい」と説明する。

　ＨＰは同町会青少年文体副部長の福眞吉直さん（５０）が、いつでもどこでも見られる回覧板と、町会がどんな活動をしているかを知ってもらうことを狙いに、無料のＨＰ作成サイトを活用して完成させた。

　市町内会連合会の沼田俊治会長は「これからデジタル化に取り組む町会が増えていってくれれば」、市の担当者も「先進的な事例であり、全市に広がってほしい」とともに期待を込めた。

　同町会の福眞・副部長は「今後、地域の生活情報やハザードマップなどの防犯防災情報についても掲載できれば」と意欲を見せている。

　ＨＰは二次元バーコードを読み取るか、アドレス（https://asahicho.1web.jp/）から見ることができる。

福眞青少年文体副部長が作成したＨＰのトップページ