ホタテ本格調査に着手 水産系雑物処理の広域協議会【豊浦】
種類、構成比を確認 2海域から計200キロ
伊達、洞爺湖、豊浦の3市町でつくる「水産系雑物処理に係る広域協議会」(会長・菊谷秀吉伊達市長)は、ホタテの養殖事業で発生する雑物処理について、本格的な調査に着手した。6日にはいぶり噴火湾漁業協同組合豊浦支所(豊浦町浜町)で、ホタテに付着していた雑物を種類ごとに分け、その構成比率を調べた。
この日は、豊浦と洞爺湖町・虻田の海域でそれぞれ水揚げされたホタテ貝から取り除いた雑物各100キロについて調査を行った。
3市町や同漁協、調査委託先の総合建設コンサルタント・ドーコン(札幌市)から15人が参加。手作業で雑物をザラボヤ、イガイ、へい死したホタテ貝、その他の物に分けた。
その後、それぞれの重さを計測。イガイやザラボヤなどの構成比について確認した。
同様の調査は、伊達の海域で発生した100キロの雑物を対象に、1月下旬にも実施済み。今後はイガイやザラボヤ、へい死貝の成分を分析していく。
同協議会事務局は「調査を通し、より良い処理方法を模索していきたい」と、今後の事業進展を期待していた。
同協議会は昨年11月に設立。事業期間は22、23年度で、広域連携により現状把握や基礎調査などを進めている。
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