建設事業費に15億円、消防新庁舎 市23年度予算案【登別】
秋ごろ外観完成へ 工事本格化
登別市は2023年度予算案に、市消防本部新庁舎(富岸町)の建設事業費として、14億9039万円を計上した。これまでに敷地造成や基礎工事などを行っており、23年度は建物工事が本格化する。24年度に外構工事を行い、供用開始は25年度を見込んでいる。
人口減や消防庁舎の老朽化が課題となる中、市内4地区の消防体制を再編する動きの一環。消防本署と鷲別支署を統合して、高台である富岸町への移転を決めていた。
庁舎は鉄筋コンクリート造り3階建てで、高所訓練などにも対応できるよう、一部5階建ての造り。延べ床面積は2804・37平方メートル。1階は車庫のほか、地域住民らも利用できる会議室を設ける。2階は職員の仮眠スペースなど。女性専用エリアではプライバシーを確保する。3階は職員の執務スペース。職員は58人体制。消防車や救急車など車両13台が待機する。
敷地面積は1万4264平方メートル。庁舎とは別に、訓練棟とタイヤ庫を設ける。庁舎後方には、大規模・特殊災害対応エリアを用意。災害発生時に他地域からの応援車両などが待機できるよう整備する。
既に基礎工事は終わっており、23年度は建物工事が本格的にスタートする。秋ごろには新庁舎の外観が完成する見通しで、その後内部工事に入る。来年2月完成予定。24年度に外構工事を行って、25年度に供用開始の計画だ。
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