捕鯨、鯨食文化普及へ冊子発行【釧路】
釧路地域における捕鯨、鯨食文化の普及を図ろうと、釧路くじら協議会と日本鯨類研究所が共同で「釧路くじらBOOK」を発行した。捕鯨の歴史や鯨料理を提供する飲食店などが紹介されており、2月中旬までに市内の公共施設や宿泊施設などに配置する。
同協議会では、釧路地域における鯨文化や鯨食文化の維持、振興に取り組んでおり、大きな活動の一つでもある「くじら祭り」は、イベントに参加した飲食店が鯨肉を使った特別メニューを提供。期間中に鯨料理を注文した人は抽選会に参加でき、昨年は応募総数981件に上るなど人気を博した。
今回発行した冊子には、くじら祭りに参加した店舗をはじめとする鯨料理を提供する27店舗のメニューや提供時期、営業日時などを掲載。「鯨のたたき」や「鯨の刺し身」「くじら寿(す)司(し)」など、自慢のメニューを写真付きで紹介している。
さらに、国と釧路地域における捕鯨の歴史をまとめた年表や、高タンパク、低脂肪、低カロリーな鯨肉の栄養成分、クジラについて知ることができる施設の紹介など、釧路のクジラに関する情報を一冊に取りまとめた。
冊子はA5判16㌻で、同研究所の補助金を活用して1万2000部製作。同協議会の事務局を務める市水産課の菅野華椰子主事は「冊子を通じて観光客に広く周知するとともに、釧路の鯨文化を知らない若い世代にもアピールしていきたい」と話している。
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