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苫小牧民報

地域おこし協力隊インターン生受け入れ 第1期生に東大1年の中島さん むかわ

むかわ町は2日、地域おこし協力隊の学生インターンシップ(ムカワカレッジ)の第1期生として東京大学教養学部1年の中島蒼人さん(19)を迎えた。3月下旬まで、町の業務や地元小中高生との交流をはじめ、町と都市部の大学による連携事業の企画立案などに携わる。

地域おこしインターン生としてむかわ町に入った中島さん

 地域おこし協力隊の学生インターンは昨年度、同協力隊の活動を体験する制度として総務省が創設した。都市部の学生を2週間~3カ月間受け入れ、町の取り組みなどに携わってもらい、関係人口の創出や将来の再来町などにつなげる狙いがある。

 中島さんは都市部と地方の教育格差に関心を持っており、長期の春休みを利用して「地方の状況を考えるきっかけになれば」とむかわ町の地域おこし協力隊インターンに応募した。同日、むかわ町に入って人の出入りなどを見ながら、「いい意味でも悪い意味でも、率直に僕が思っていた田舎」と実感。事前にJR日高線についても調べ、「鉄道と地域の人の関わりなど北海道の未来を考えなければいけない」と感じたという。

 町では、行政が進めるまちづくり、地方創生、観光の業務のほか、地域課題型探究学習「むかわ学」における高校生のフォローアップ、健康づくりを促進するNPO法人むーブでの小中学生との交流などに関わってもらう予定。また、町と都市部の大学との連携事業を企画立案してもらい、新たな風を吹かせることを期待している。

 中島さんは「地方の学生は進路の選択肢が少ないと聞く。地方と都市部の教育格差を感じているので、是正と言ったら大げさだが、(できることを)考えていきたい」と話す。

 町総務企画課の担当者は「地域おこし協力隊をはじめ、多くの方と接触する機会をつくりたいし、いろんな分野を学んでほしい。次に続く大学生のいい事例になれば」と話し、大学生との連携を通じて「来て楽しい町だと体感してもらい、関係人口づくりや『また来たい』と思ってもらえるようなプログラムを用意したい」と構想を練る。

 町では第1期生として、中島さんのほか、札幌大学から3人を受け入れる。

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