ふるさと納税、過去最高 掲載サイト増加奏功【豊浦】
寄付額65%増7463万円
2022年度の豊浦町へのふるさと納税の寄付額は、1月26日時点で21年度比65%増の7463万3千円。08年度の開始以来過去最高だった。寄付件数は同104%増の3577件。掲載サイトや返礼品の品目を増やしたことが伸びにつながった。町は、22年度末までの寄付額を8千万円と見込んでいる。
2月2日の町議会全員協議会で報告した。
過去5年の寄付額の推移は、17年度は3859万円。18年度は3498万千円に減ったが、19年には4091万5千円に回復。これまでの最高額は20年度の5125万5千円で、21年度は4520万8千円だった。
寄付件数は17年度には1693件。18、19年度は減少に転じたが、20年度に1868件と増加。21年度は1753件だった。
人気の返礼品はホタテ冷凍貝柱が542件、毛ガニが525件、活ホタテが502件、塩水ウニ471件、とようらポーク395件。ホタテだけで千件以上を占め、とようらポークは21年度の112件から3倍になった。
寄付額が伸びた要因として、返礼品の掲載サイトをこれまでの2サイトから17サイトに増加させた。また、返礼品を提供する町内事業者が現時点で9軒から21軒となり、品目は60点から200点と大幅にラインナップが増えた。
寄付者の地域別内訳は、東京都26・6%、神奈川11・4%で関東圏が上位。北海道は8・6%。
昨年12月から1月に、噴火湾とようら観光協会が主体となり、首都圏向けに交流サイト(SNS)で広告を打つ「タウンプロモーション事業」の効果もあった。
返礼品では、加工品が30点ほどと少ないことが課題。町は「町内事業者と共にどのような商品を作っていけるかを考えなければいけない」と今後を見据えた。企業版ふるさと納税については、23年度の受け入れ開始を目指す考えを示した。
町は寄付額が当初見込んだ5千万円よりも増加したことを受け、歳入で3千万円、広告費や業務委託料などの歳出で3840万円を計上する一般会計補正予算案を16日の町議会定例会2月会議に提出する。
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