流氷物語号の運行始まる JR北海道の観光列車 網走―知床斜里間で

オホーツクブルーの海岸線を走る流氷物語号
【網走】オホーツクの冬を満喫する観光列車「流氷物語号」が今期の営業を開始した。初日は網走駅で出発式が行われ、国内外の観光客が車窓からの大パノラマを楽しんだ。
流氷物語号は、世界最南限の流氷接岸エリアを走るJR北海道の観光列車。国内で唯一、車窓から流氷観光を楽しめる釧網線を走る列車で、国内外の旅行者からの人気は高い。
また、全国各地の鉄道乗車ファン「乗り鉄」、列車撮影ファン「撮り鉄」からの注目度も高く「物語号目当」の観光客も少なくない。
列車は、網走駅を出発すると、網走の市街地を走り、桂町からのトンネルを抜けると、目の前に流氷原野の大パノラマが広がり、乗客の目を奪う。
今シーズンの始発に合わせて網走市とオホーツク総合振興局は1月28日、JR網走駅で出発式を開いた。
新型コロナの影響で、例年より規模を縮小したが、網走の観光大使「流氷パタラ」や地元の関係者らが参加し、運転士らに花束を贈呈するなど、運行開始を祝った。
初便には網走周辺の親子連れや道内外の鉄道ファンが、この日のために来網して乗車した。
紋別からのカップルは「前の日から列車で来た。流氷は少し離れたそうだが、天気が良いので車窓からの景色が楽しみ」と目を輝かせていた。
昨年はコロナ禍の影響で、外国人の姿はなかったが、本年は入国規制の緩和を受け、香港や台湾、欧米圏の旅行者も冬のオホーツクを楽しんでいた。
地元の観光ボランティアによる沿線案内や記念グッズ販売も行われ、鉄道ファンらが乗車証明書やヘッドマークなどを購入していた。
運行日は26日までの約1カ月間。料金は網走―斜里間で片道970円。海側のボックス席は指定席となっており着座にはプラス530円が必要となる。
同列車は定期的に車内の消毒や客室とデッキの仕切戸を開放するなど、JR北海道の新型コロナ予防対策を実施して運行している。
問い合わせはJR網走駅(☎0152―43―2362)、JR知床斜里駅(☎0152―23―2634)。ダイヤは次の通り。
▽網走発午前9時52分―知床斜里着同10時42分▽知床斜里発同11時半―網走着午後零時半▽網走発同零時45分―知床斜里着同1時35分▽知床斜里発同1時48分―網走着同2時46分
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