3年生の旋律が曲に 苫小牧明野中 授業で考え教諭編曲
苫小牧明野中学校の3年生73人が考えた旋律で構成する組曲「春を待つよろこび」が今月、完成した。間もなく終わりを迎える中学校生活を懐かしみつつ、春から始まる新生活への期待に胸を膨らませる生徒たちの心情を表現した。今月17日の授業で初披露され、生徒たちは感激した様子で聴き入っていた。

自分たちの手から生まれた曲に聴き入る生徒ら
音楽を担当する榊姫名教諭が編曲を手掛け、第1曲「物語(ストーリー)」と第2曲「一歩前へ」で構成。第1曲は3年間の思い出を振り返りながら、過去から今、そして未来へとつながるイメージ。第2曲は、新しい生活に対するわくわくした感情を明るく爽やかなメロディーに乗せた。
曲の基となったのは、生徒たちが2年生の時に音楽の授業で作った1小節の旋律。榊教諭は一人ひとりの旋律を、そのまま使ったり、長さを調節したり、音型は維持したまま音の高さを移動させたりして、一つの曲にまとめた。
榊教諭は同日の授業で自らの経験を語り、バンド活動を始めて新しい世界と出合ったことや、苦手だった合唱がふとしたきっかけで自信に変わったことなどを紹介。「皆さんにも人生の転機はある。それはこの春かもしれない。少しでも前向きな気持ちで新しい季節を迎えてほしいと願い、この曲を作った」と話し、同曲のピアノ演奏を生徒たちに贈った。
自分たちの旋律から生まれた美しいメロディーに、生徒たちは「すごい」と大興奮。陶光莉さん(15)は「高校入試を控え不安な気持ちもあったけど、曲を聞いて春が近づくことへの喜びが強くなった」と笑顔で話していた。
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