函館市が新年度からウニ畜養へ 通年出荷目指し研究【函館】
函館市は2023年度、新たにウニの畜養試験に着手し通年出荷を目指す。キングサーモン(マスノスケ)とコンブの養殖技術研究も継続する。
書面会議で開いた「市魚類等養殖推進協議会」(会長・嵯峨直恆函館国際水産・海洋都市推進機構長)で、23年度の事業計画案を示した。
函館近海での漁獲高が減少していることを受け、市は20年、魚類の養殖技術の確立を目指し各漁協や渡島総合振興局、北大大学院水産科学研究院などで組織する協議会を設立した。
21年度からはキングサーモンの完全養殖技術研究に着手。現在は函館沖に浮沈式のいけすを設置し、サクラマスを使った稚魚の飼育実験を実施。また、国の地方大学・地域産業創生交付金事業を活用し、魚病対策や飼料開発などの事業化研究、海面養殖研究も加え事業化を目指している。
22年度からは、将来にわたって持続的にコンブ養殖漁業を維持していくため養殖の確立を目指し、北大大学院水産科学研究院を中心に、道総研函館水試など市内の学術研究機関などが連携し研究に取り組んでいる。
23年度から実施を予定しているウニの畜養研究は、函館・近郊に生息する成育不漁のムラサキウニや、バフンウニに飼料を与え飼育することで、実入りなどの品質を高め販売価格の向上を目指す。初年度は、函館沖で捕獲した天然のウニを、陸上と海上で配合飼料や天然飼料を与え畜養し、実入り状況などを調査する。陸上試験は市ウニ種苗センター(戸井、えさん漁協)、海中試験は函館沖合のコンブ養殖施設海域または漁港内水域で実施する。
市農林水産部水産課は「水産物の養殖事業は、函館の漁業にとって重要な事業。まずはキングサーモン、コンブ、ウニを軸に関係機関と連携し事業化を目指しながら、さらにアワビなど多様な品種も視野に入れていきたい」としている。
関連記事
鵡川高 専門家招き消費者教室 ゲームで資産形成学ぶ むかわ
鵡川高校(柳本高秀校長)は3日、3年生44人を対象に消費者教室を開催した。札幌市からSMBCコンシューマーファイナンス札幌お客様サービスプラザの浅見愛さん(30)を講師を招き、月々の給料から生活に...
よさこいチーム兆朔 「苫小牧ホッキ音頭」普及へ 兆朔結愛「ホッキのゆめちゃ..
苫小牧市内のよさこいチーム兆朔(きざし、浅野徹也代表)は「苫小牧ホッキ音頭」の普及を目指し、PR用のオリジナルキャラクター・兆朔結愛(きざしゆめ)を制作した。チームの衣装を身にまとった女性のキャラ...
きらびやか癒やしのツリー 市立室蘭総合病院【室蘭】
市立室蘭総合病院(室蘭市山手町)の1階入り口ロビーにクリスマスツリーがお目見え。今年は例年より1週間ほど早い2日に設置され、患者や来院者に一足早いクリスマスムードを届けている。 15年以上...
若い視点でカフェマップ 「ぜひ活用を」市に寄贈、伊達開来高の3人作製【伊..
伊達開来高校の生徒が市内のカフェ店をまとめた「カフェマップ」を作製した。若者の視点で端的に店の特徴などを紹介している。「多くの人たちに活用してほしい」と伊達市に寄贈した。 だて学の授業の一...
省エネ・快適、新社屋 上田商会、川上工場で竣工式【登別】
年間65%削減、ZEB認証取得 コンクリート製品を製造販売する上田商会(本社登別市新川町、上田朗大代表取締役)川上工場(川上町)の新社屋となる事務所棟の竣工式と祝賀会が3日に開かれた。同社グル...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
小森さん初の若犬賞、日本犬全国展覧会「蘭華号」入賞 毛並み、立ち姿高評価【伊達】
2釧路市民憲章60周年祝う 記念式典【釧路市】
3帯広出身・日ハム杉浦投手 音更小児童と交流【音更】
4水谷外野手、田宮捕手と交流 緑丘小に日ハム応援大使【帯広】
5長年の職務の功績たたえる 浦河商工会議所 勤続優良従業員40人を表彰【浦河】
-
1
小森さん初の若犬賞、日本犬全国展覧会「蘭華号」入賞 毛並み、立ち姿高評価【伊達】
2昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
32年連続「世界切符」狙う ダブルダッチ・ABLAZE【壮瞥】
4函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
5釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】