クマ牧場 「マケンコ」36歳に 長寿記録更新 登別
登別市の観光施設のぼりべつクマ牧場の雌グマ「マケンコ」が18日で満36歳となり、同牧場で飼育されているエゾヒグマの歴代最高齢を更新した。人間の年齢に当てはめると優に100歳を超え、飼育員は「元気に楽しく長生きできるよう、飼育員一同で力を合わせサポートとケアをしていきたい」と話す。
マケンコは1987年1月18日、同牧場で生まれた。1歳で「クマ山ステージ」に登場し、自転車や大玉に乗る芸で来園者を楽しませた。ほかのヒグマが8歳ほどで引退する中、倍に近い15歳までステージショーを披露。舞台から身を引いた後はバックヤードの獣舎で余生を送り、冬眠期の現在は消防ホースを使った寝床で同居のクマと集まって寝るなど、ゆったり日々を過ごしている。
マケンコ以前の最高齢記録は、2021年2月3日まで、34歳15日生きた雄のロコが保持。以降はマケンコが記録を塗り替えている。
同牧場は昨年末に飼育技術の向上が認められ、環境エンリッチメント(飼育動物の生活環境を豊かにする工夫や試み)の推進を目的とした「エンリッチメント大賞2022」(NPO法人市民ZOOネットワーク主催)で、大賞に次ぐ努力賞を受賞した。飼育員はマケンコについて「高齢になったが足取りは軽くなってきたように感じる」と話している。
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