1年間の感謝込め 大浴場を大掃除 第一滝本館 登別
来年創業165周年を迎える登別温泉の老舗第一滝本館(登別市登別温泉町)は22日、歳末恒例の大浴場大掃除を行った。社員がデッキブラシで浴室の床を丹念に磨き上げた。
浴場と湧き出るお湯への感謝の気持ちを込めて行う歳末の風物詩。
新型コロナウイルス対策でマスクを着けた社員約20人が、法被をまとって参加。バケツで浴槽のお湯を床に流した後、洗剤をまき、ブラシで丁寧にこすっていった。最後は大浴場の柱に長さ5.5メートル、重さ約10キロのしめ縄を飾り付け、来年の安泰を祈願しながら全員の一本締めで清掃を終えた。
28日から1月5日までの年末年始、同館には1日当たり1000人以上の予約が入っており、ほぼ満室という。
清掃を陣頭指揮した草替一彦支配人(49)は「お客さまと自然湧出のお湯に対し、感謝の気持ちで清掃させていただいた」と語った。