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日高報知新聞

地元が地元を盛り上げて【浦河】

 襟裳岬の緑化事業をテーマにした映画「北の流氷」(仮題)の制作準備を進める浦河町出身の田中光敏監督の講演会が10日、町総合文化会館地階ミニシアターで開かれ、田中監督が映画にかける思いを語り、参加した50人が映画への関心を深めた。

 映画は、襟裳岬を蘇らせた漁師たちの実話をベースに「人と自然の共生」をテーマに、日高管内えりも、様似、浦河と十勝管内広尾の4町を中心に準備が進められている。撮影は田中監督、脚本は「どんど晴れ」「天地人」「花燃ゆ」などでお馴染みの小松江里子さん。

 講演会は「映画『北の流氷』(仮題)への思いいれ~故郷北海道への恩返し~」をテーマに、映画製作の盛り上がりの一環として同監督の故郷応援団の浦河田中組(太田正克代表)が企画。田中監督が制作準備のため日高入りする機会に開催した。

 田中監督は「6年半前から映画製作の話が始まり、来年1月に第3稿の脚本の準備を進めている。そして来夏にクランクインという目標ができた。先人たちの緑化への思いを世界に伝えたい」と切り出し、「舞台となるえりも、浦河、様似、広尾の4町の人と北海道の企業を足で回り250社のうち100社以上が協力してくれた。映画製作を応援してくれる企業、仲間が増えている。また、国や道も動いてくれている。6年半にわたって積み上げた北の流氷を来年、再来年にかけて形にしていきたい」と話した。

 また、「いろいろな所から協力を頂いているが『地元が盛り上がっていないのに、周りは盛り上がらない』」と強調し、「いい波を4町から起こして、地元が地元を盛り上げてほしい」。「映画に協力してくれる人がいるからこそ映画は成り立つ。皆さんの協力なくして映画はできない。エキストラも含め、『もうひとりの主役はわたしたち』。ロケ中に地元の人からおもてなしやメッセージをいただくと涙が出るほどうれしい」とロケ中での一コマを話した。

 最後に「(北の流氷は)渾身の一作にしたい。メッセージを発信し、次代に残していきたい。映画を見て4町に来てもらう機会になってほしい」と思いを語った。

映画への思いを語る田中監督

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