治水100年フォーラム 釧路川の役割再認識【釧路】
釧路川流域の5市町村でつくる釧路川治水促進期成会(会長・蝦名大也釧路市長)と釧路開発建設部、釧路総合振興局は17日、釧路川治水100年フォーラムを釧路市観光国際交流センターで開いた。北海道河川財団会長で、釧路開建部長や北海道開発局長などを歴任した岡部和憲氏が「釧路の開拓・発展と釧路川」と題して講演。参加者らは、釧路川の果たしてきた役割や重要性を再認識した。
釧路川の治水事業は1920年の大洪水を契機に21年に着工し、2021年に100年の節目を迎えた。同フォーラムは当初、今年2月11日に予定していたが新型コロナウイルス感染拡大の影響で延期した。会場参加とオンライン配信を併用。約200人が来場し、オンラインで55人が参加した。
フォーラムは2部構成。第1部では釧路開建釧路河川事務所の菅野法之所長が、1972年の洪水を受けて行った弟子屈市街築堤の整備や、釧路湿原の自然再生事業などの事業を映像で紹介した。第2部では岡部氏の講演と標茶高校地域環境系列所属の3年生による研究発表が行われた。
講演で岡部氏は、釧路開発の創始者で、アトサヌプリからの硫黄の採掘を出願した4代目佐野孫右衛門や現釧路市中心部の開墾に着手した中戸川平太郎など釧路川にゆかりのある人物や、治水工事の歴史を紹介。「米町は、孫右衛門の屋号の米屋にちなんで呼ばれるようになった」など小話も披露した。
釧路川の恵みといえる、東北海道の食について「世界を視野に価値を発揮しうる」。観光についても「阿寒・摩周エリアや釧路湿原など特徴的な自然景観や生態系が存在する」と潜在能力の高さを示した。さらに、文学や芸術など釧路の文化についても評価した上で、釧路の未来について「地域の価値を高める物流などを担うインフラの充実、活用や、強みを生かして課題を解決していく人材や企業の発掘・育成・支援が極めて重要」と説いた。
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