厚岸の食材ふんだんに 豊かな海づくり大会用弁当試食【厚岸】
【厚岸】来年9月17日開催の「第42回全国豊かな海づくり大会北海道大会in厚岸町(同大会推進委、同北海道大会実行委主催)」では、全国からの来場者約1000人に、地元の食材をふんだんに盛り込んだ公式弁当を提供する。メニューの一つには、厚岸翔洋高校海洋資源科調理コースの生徒考案の一品を採用した。5日には、町役場と同校で試食会が行われ、同コースの2、3年生16人を含む関係者64人が、味や見た目、バランスなどを審査。地域一丸となって食でおもてなしの機運を盛り上げる。 弁当は、釧路市の仏料理店オーナーシェフで同コースの外部講師も務める楡金久幸さんが監修、同市の和食レストラン「ふく亭」(福田悦郎社長)が製造を担当する。 試作メニューは、カキやアサリ、ホッカイシマエビ、花咲ガニなどの魚介類、牛乳やチーズ、シイタケ、レタスなど厚岸産品を中心に炊き込みご飯やマリネ、焼き物、デザートの松花堂弁当様式で構成。道東ならではの糠サンマ焼きや域外で流通することがほとんどないキュウリウオを使った南蛮漬けなどが並ぶ。このうち「カキのしぐれ煮と厚焼き卵」は、同校3年の河(こう)埜(の)孔(みつ)音(と)さん(18)と鈴木悠真さん(18)が、う巻きをイメージして考えた。 町役場での試食会は、若狭靖町長や川崎一好厚岸漁協組合長ら関係者が出席。若狭町長は「厚岸産を中心によく考えてくれた内容」、川崎組合長は「地元のものを大事にしてくれてうれしい」と笑顔を見せた。 同校では、生徒と教職員が試食。河埜さんは「厚岸といえばカキ。卵と一緒にカキのうま味を味わってほしい」と話す。鈴木さんは「厚岸の海が表れた弁当。豪華でボリュームもある。全国に地元のおいしさを伝えたい」と声を弾ませていた。 同実行委では、年内にもメニューを最終決定。年度内に弁当のパッケージデザインとネーミングを選定する計画だ。
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