北海道ニュースリンクは北海道の参加新聞社がニュース・イベントを配信するサイトです

苫小牧民報

アイヌ文化体験企画 旅の思い出に 「界 ポロト」 白老

白老町若草町のポロト湖畔で営業する星野リゾートの温泉宿泊施設「界 ポロト」は、アイヌ文化体験企画「アイヌ伝統歌『ウポポ』を奏でるひととき」を週に2日、宿泊者向けに実施している。アイヌ民族が先人から受け継いできた口承文芸の独特の節回しやメロディー、リズムを伝える企画。期間は来年3月26日まで。

伝統歌「ウポポ」を披露する髙橋さん

 2021年から「界」全施設で実施している、ご当地文化体験「手業(てわざ)のひととき」事業の一環で、3日に始めた。

 講師は、旧アイヌ民族博物館とアイヌ民族文化財団で長年、アイヌ文化の実践普及業務に携わってきた高橋志保子さん(73)。古式舞踊やムックリ(口琴)演奏などの芸能部門に精通し、1970年に大阪府吹田市で開かれた日本万国博覧会では古式舞踊を、2007年に苫小牧市で開かれた第58回全国植樹祭では天皇皇后両陛下ご臨席の記念式典で口琴演奏を行った。15年、白老町指定無形民俗文化財伝統文化継承者に認定され、17年にアイヌ民族文化財団アイヌ文化奨励賞を受賞している。

 初日は、館内ロビーにある暖炉前で3組6人を前に子守歌やクマ狩りの歌など8曲を披露し、周囲を朗らかな雰囲気で包み込んだ。プログラムでは参加者との輪唱や座談会も行っていく予定で、髙橋さんは「皆さんと楽しい時間を分かち合えてうれしい。これからもすてきな時間を作っていきたい」と語る。

 遠藤美里総支配人(28)は隣接する民族共生象徴空間(ウポポイ)に行った人や、これから行く人に向けて「火を囲みながら一緒に歌う経験を旅の思い出にしてほしい」と話した。

 取り組みに協力する白老アイヌ協会の事務局は「アイヌ文化が正しく理解されるよう、『界 ポロト』との協力体制を築いている。髙橋さんは白老地区で最も優れたウポポの伝承者だ」と語っている。

 企画は期間中の土、日曜日午後8時~同9時。料金は宿泊費と別に1人6000円が必要。1日3組までで希望日から1週間前までに公式サイトから予約する。

 問い合わせは公式サイト アドレスhttps://hoshinoresorts.com/ja/hotels/kaiporoto/

関連記事

函館新聞

12月1日から「ひろはこ冬の観光キャンペーン」【函館】

 函館市と青森県弘前市による、ひろはこ連携推進実行委は12月1日から、両市の相互誘客や周遊観光の促進を図る「ひろはこ冬の観光キャンペーン」を展開する。3年目となる今年度も「雪ミク」がメインキャラ...

函館新聞

道民意識調査 ヒグマあつれき増加受け積極的捕獲支持増える【函館】

 道は、9~10月に道内の18歳以上を対象に実施した、今年度の道民意識調査の結果をまとめた。ヒグマに対してこの10年で「大きく不安が増えた」「不安が増えた」と答えた人は合計で72・6%に上り、前...

日高報知新聞

親子で環境を考える 新ひだか LEDランタン工作教室【新ひだか】

【新ひだか】町保健福祉部生活環境課は16日、町公民館集会室で「親子で作ろう!LEDランタン工作教室」を開き、親子24人が参加して、省エネや太陽光発電のしくみなどを学び、脱炭素への意識を高めた。 ...

日高報知新聞

森林の機能や仕事学ぶ 新ひだか町緑化推進委と林業林産業担い手対策協共催 ..

【新ひだか】高静小(佐藤裕哉校長、児童495人)で19日、6年生3クラス93人を対象に「林業教室」が開かれ、児童たちは森林の機能や林業の仕事について理解を深めた。  総合的な学習の授業として、こ...

釧路新聞

来年の主役は「ココア」動物園カレンダー完成【釧路市】

 釧路市動物園(鈴木貴博園長)の2025年版カレンダーが完成し、23日から販売を開始する。来年は開園50周年を迎える節目とあって、写真は同園1番人気のアムールトラ「ココア」(雌、16歳)が採用され...

CATEGORY記事カテゴリー

MEDIA参加新聞社

ARCHIVE月別記事リスト

RANKINGアクセスランキング

  • 週間アクセス
  • 月間アクセス