網走市独自のサービス 今年も砂袋の配布始めます
【網走】市は冬の市民の安全対策として、今年も凍結路面の滑り止め袋を用意した。1日、市役所本庁舎前に設置して、適切な利用を呼び掛けている。
多くの市民に好評の砂袋は、市が「地域の安全のために」と行っている独自の取り組み。
この時期になると「当たり前」の感覚で利用している市民もいるが、無料配布を行っている自治体は非常に珍しい。
今年も降雪期前にたくさんの砂袋を作り置き、道路や歩道が凍結するころを見計らって市役所前に置いた。
今年、市内はちらほら雪は降るものの11月中は本格的な降雪はなく、12月前半の天気も安定している予報。
それでも、住宅街の日陰や玄関前など、場所によってはツルツルになっており、車のスリップだけではなく、徒歩による転倒の危険性もある。
実際、郊外の嘉多山線(道道網走端野線)などでは、ブラックアイスバーンでスリップし、路外に転落する事故も起きている。
市役所本庁舎では1日から「あばしり地域応援商品券」の無料配布を行っており、商品券を求めにきた市民が「今年も始まった。ありがたい」と砂袋を持ち帰っている。
市は在庫がなくならないよう、常に砂袋を補充しているが、「数に限りがあるので、なるべく1人3袋以内で利用してほしい」と呼びかけている。
また、坂道など道路で使った後、袋をそのまま道路わきに捨ててしまい、春の雪解けになって道端に現れる例があるため「使用後の袋はその場でポイ捨てせず、必ず持ち帰って処分してほしい」とも話している。
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