地域応援商品券の引き換え始まる 430店舗超で利用可能
【網走】網走市は1日、物価高騰支援の一環として、全世帯へ無料で配布する「あばしり地域応援商品券」の引き換えを始めた。利用可能店は幅広い業種の434店舗(11月8日現在)。初日から多くの市民が引き換え所を訪れ、商品券を手にしている。
市は、長期化する新型コロナ禍の影響に加え、国際事案に端を発する近年、例をみない異常な物価高騰に対すて市民生活を支援し、地域の消費を喚起するため、商品券の全世帯無料配布を決めた。
配布するのは1千円券10枚セット、額面1万円相当の商品券で、一般世帯は1セット、高校生以下の子どもがいる子育て世帯は2セットを配布する。
対象は10月1日現在、網走市の住民基本台帳にある一般世帯1万5533世帯、子育て世帯2535世帯。
住民票を移していない大学生など、住基台帳に登録のない市民(世帯)は対象外となる。
受け取りは、市が世帯主宛てに送付している「引き換えハガキ」と、引き換えに行く人の本人確認書類、委任状(世帯主は不要)が必要となる。
配布は2月末まで。平日午前10時から午後4時の間、市役所西庁舎1階と網走商工会議所で行っている。
使用できる店舗は、市民が日常的に利用するほぼすべての業種で、スーパーやコンビニ、飲食店などの434店舗(11月8日現在)に上る。
商品券の使用期限は、来年2月28日まで。
引き換え初日となった市役所とエコーセンターは、朝から多くの市民が詰めかけた。
初日に手にした50歳代の主婦は「食料品が何でも高くなり、灯油代も上がっている。生活費だけでも大変。(商品券は)大切に使いたい」と話していた。
高齢女性は「病院に通うためのタクシー代に使いたい。何でも値上がりしているので、本当にありがたい」と喜んでいた。
利用可能店は「あばしり地域応援商品券 取扱店です」と記載したステッカーを掲示している。
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