函館市の上期観光入込客261万人 コロナ禍以前の7割に回復【函館】
函館市は1日、2022年度上期(4~9月)の観光客数(推計値)が前年同期比30・5%増の約261万人だったと発表した。上期は新型コロナウイルス関連の行動制限がなく、はこだて割などの旅行支援制度の効果で、コロナ禍以前の19年度と比較すると71・2%まで回復した。外国人宿泊客数は約4000人で、前年度比5・8倍と大幅に増加したものの、19年度の約21万6000人と比較すると50分の1以下で、本格的な回復には時間がかかるとみられる。
交通機関別の入込数をみると、乗用車等が156万人で前年度比5・7%増。鉄道が50万人で同113%増。航空機は34万人で同117%増。船舶が20万人で同58・9%増。前年度は行動制限で道外の観光ができない道民が、乗用車を使って函館を訪れる割合が多かったが、今年はほぼ通常の状態に戻ったとみられる。
月別では、4月は前年同月比13・2%増と微増だったが、5月は同31・8%増、6月は同41・3%増、7月は同23・3%増、8月は同32・1%増、9月は同44・8%増と好調に推移した。函館マラソンや港まつり、グルメサーカスなど大型イベント再開も要因とみられる。
地域別では前年度は道外客39・2%、道内客60・8%だったが、今年度は道外客57・7%、道内客42・3%と逆転。市観光企画課は「道外客が6割を占めたコロナ禍以前の状態に戻った。下半期はさらに道外客の割合が増えることに期待したい」とする。宿泊客の割合も前年度の38・7%から今年度は56・4%に上昇。こちらも6割の水準を目指す。
外国人宿泊客の回復については、外国クルーズ船の入港や、台湾からの航空直行便運航の次第で今後の改善が期待される。
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