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日高報知新聞

漁業への理解を深める【浦河】

 荻伏小学校(金澤覚校長)3年生9人が11月22日、同校の家庭科室でサケフレークづくり体験に取り組んだ。浦河町栽培漁業研究会のメンバーを講師に、地元産の鮭を使ったサケフレークづくりを通して漁業への理解を深めた。

 同校では、総合的な学習の時間を使って農業や漁業など地域産業への理解を深める学習を進めている。このうち、3年生では、地域の水産業について学習し、毎年、地元で水揚げされた鮭を利用してサケフレークづくり体験を行っている。

 サケフレークづくりは、日高中央漁協や浦河町産業課などで構成する浦河町栽培漁業研究会が主体として実施。この日は、町産業課の中垣雅勝主幹と渡部正也主事、日高中央漁協荻伏支所の春日明文共済指導課長が同校を訪れ、児童たちの体験活動をサポート。カネヤス太洋漁業と古森漁業から提供を受けたサケを同研究会メンバーが事前にさばき、身ほぐしまでの下ごしらえの過程を準備した。

 作業は、2班に分かれて行われ、児童たちは、あらかじめほぐされているサケの身から、皮や骨、血合いなどを探して丁寧に取り除き、少しずつまとめて水分を絞り、網袋に入れて脱水機で脱水。水気のなくなった鮭の身の重量を測り調味料の分量を計算し、味が均等になるようにサケの身と調味料をしっかりと手作業で混ぜ合わせた。

 児童たちは「サケが大好きだから、食べるのが楽しみ」「おいしそう」などと話しながら、それぞれ役割分担をして作業を進めた。

 最後に、大きな鍋に油を入れて、木しゃもじで焦げないようにかき混ぜながら煎り、おいしそうなサケフレークを完成させた。できあがったサケフレークは、給食で味見をし、それぞれ自宅に持ち帰り家族で楽しんだ。

サケフレークづくりを体験する荻伏小3年生

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