釧路海域 シシャモ漁獲43%増97㌧、体長過去最大【釧路】
釧路海域(白糠、釧路市、釧路市東部、昆布森漁協)のシシャモ漁が11月末で終漁し、漁獲量(速報値)は97㌧で、過去最低だった前年より43%増加した。金額は3億9221万円で同26%増、平均単価は1㌔当たり4029円で前年より565円下がった。また、体長はこれまでで最も大きいことが分かった。
釧路水産試験場によると、1歳魚の体長の平均は、今年が雄133㍉、雌122㍉に対し、1991年以降の平均は雄131㍉、雌118㍉。また最も多いサイズ帯は、今年が雄130~135㍉、雌120~125㍉に対し、20年は雄125~130㍉、雌105~110㍉だった。
釧路海域のシシャモ漁獲量は、2000年代は600㌧を超えることがあったが、20年以降100㌧を下回っている。安東祐太朗研究職員は「同じ餌を食い合う仲間が減ったため、1匹が食べられる量が増えて体長が大きくなった」と分析している。
今年の釧路海域のシシャモ漁は10月18日に解禁し、操業は20日の白糠からスタート。例年より多い16日の操業を行った釧路市漁協では「今年は切れ目なく魚が取れた」と話している。平均単価は前年より12%下がったが、19年以前より2000円以上高い。
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