登別の自然、後世に 市民有志ら「守る会」設立【登別】
メガソーラー開発規制条例 制定へ署名活動
登別市の自然や景観を後世に残そう―と、市民有志らが「登別の自然を守る会」を設立した。11月25日には富士町の市民会館で設立総会を開き、会長に岩井重憲さん=御やど清水屋代表取締役=を選んだ。同会では本年度から大規模太陽光発電所(メガソーラー)の開発を規制する条例の制定に向け、署名活動などに取り組む。
登別市には、登別温泉をはじめ、鷲別岳やカムイヌプリなど山岳地帯の自然、倶多楽火山が生んだ札内台地の景観、鷲別岬からフンベ山に連なる海岸風景など多彩な自然資源に恵まれている。
一方、近年はメガソーラーの建設が進み、山間部の樹木の大量伐採などによって「土砂災害などの危険性が高まり、景観も著しく損なわれている」など懸念の声が上がっている。
同会は本年度から、メガソーラーの乱開発を規制する条例制定に向け、賛同する1万人の署名を集める。このほか、市民への啓発活動や講演会・研修会、見学会、調査活動の実施も計画している。
この日の設立総会には登別温泉のホテル・旅館や企業関係者、登別市議ら約20人が出席。会則、本年度の事業計画案などを承認した。岩井会長は「メガソーラーの設置場所や将来の処理などについては規制が必要。行政と話し合いながら、条例制定に向けて取り組んでいきたい」と話した。
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