海峡サンマ水揚げ好調 道東沖棒受け網漁、今季最多の703㌧【根室】
【根室】道東沖のサンマ棒受け網漁で、根室海峡(オホーツク海)の水揚げが好調だ。7日には根室に今季最多の約703㌧が揚がった。海峡サンマが太平洋側の水揚げ量を超えることは珍しく、ほぼ漁が行われていない北方四島周辺のサンマが回遊しているのではと推測されている。
海峡サンマの水揚げは今月から始まり、4日には太平洋分を含め今季最高の463・4㌧、5日には同555㌧を水揚げ。日曜日を挟み7日は海峡サンマ702・9㌧、太平洋分の1・5㌧と合わせて704・4㌧を水揚げするなど今季最高を更新。競りでは1㌔当たりの高値が572円の値を付けた。
全国さんま棒受け網漁業協同組合(本部・東京、略称・全さんま)が4日に発表した今季10月末現在の水揚げ状況では、全国の水揚げは1万1018㌧と前年同期を17%上回ったが、おととし同期の1万2913㌧を下回る低調な水揚げ。道内は、12年連続水揚げ日本一の花咲港の水揚げが6210㌧で同7%減、厚岸が722㌧で同13%減、釧路が25㌧で同79%減とそれぞれ前年を下回っている。
また、平均単価が1㌔当たり628円と前年同期を2%下回ったが、数量が前年を上回ったことから、全国の水揚げ金額は69億2194万円で同15%増。花咲は35億5854万円で同13%減、厚岸が4億2985万円で同6%減、釧路が1659万円で同70%減となっている。
一方、本州分は数量が4062㌧で同約2・3倍、金額は29億1696万円で同約2・1倍となっている。
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