空き店舗のシャッターに空飛ぶクジラ 苫小牧東高校美術部の特大絵が完成
JR苫小牧駅前の市道駅前本通沿いの空き店舗のシャッターに、苫小牧東高校美術部(部員11人)が制作を進めていた特大の絵が5日に完成した。高校生の絵で街を元気に―と、商店有志でつくる苫小牧駅前スポーツ振興会(木村司代表幹事)の依頼を受け、巨大なクジラと樽前山を描いた。地域から感謝の声も聞かれ、部員たちは初めての挑戦の成功を喜んでいる。
場所は市内表町2の北光ビル1階の空き店舗。シャッター(縦3・3メートル、横7・7メートル)の4分の3を使い、樽前山と溶岩ドームから飛び出すように泳ぐクジラが描かれている。青空に白い雲やハクチョウが浮かび、地面には紫色のハナショウブやハスカップ、黄色のヤチヤナギなど苫小牧ゆかりの植物を色彩豊かにちりばめた。
部員たちは同振興会から「夢を与えるデザインを」と求められ、空飛ぶクジラと苫小牧の自然を生かす方法を話し合った。「この大きさで描いた経験は誰もなく、不安だった」と振り返る。
下地処理を9月に終え、10月8日から着色を開始。イメージ図を各自がスマホに取り込み、分担して作業を進めた。かっぱを着て色を塗る作業は1日7~8時間に及び、使った耐水性塗料は青、赤、黄、白など計約4リットルに上った。道行く人が「いいね」「新聞で見たよ」と声を掛けてくれたほか、この道を通って学校に行く小学2年の女の子が「塗りたい」とお願いに来て、一緒に描いたこともあったという。
部員で2年の柿本美咲さんは「きれいにできて、よかった」と満面の笑みを浮かべ、最後に「苫小牧東高校美術部」と書き入れた2年の丸山みさとさんは「東高の美術部は面白いことをやっていると感じて、入部したいと思ってもらえたら」と願った。
近くで呉服店を営む苫小牧駅通中心商店街振興組合の野村信一理事長は「とてもインパクトがある絵で、華やかになった。地元の高校生が描いてくれたので、愛着を持ってもらえるのでは」と感謝していた。
関連記事
12月1日から「ひろはこ冬の観光キャンペーン」【函館】
函館市と青森県弘前市による、ひろはこ連携推進実行委は12月1日から、両市の相互誘客や周遊観光の促進を図る「ひろはこ冬の観光キャンペーン」を展開する。3年目となる今年度も「雪ミク」がメインキャラ...
道民意識調査 ヒグマあつれき増加受け積極的捕獲支持増える【函館】
道は、9~10月に道内の18歳以上を対象に実施した、今年度の道民意識調査の結果をまとめた。ヒグマに対してこの10年で「大きく不安が増えた」「不安が増えた」と答えた人は合計で72・6%に上り、前...
親子で環境を考える 新ひだか LEDランタン工作教室【新ひだか】
【新ひだか】町保健福祉部生活環境課は16日、町公民館集会室で「親子で作ろう!LEDランタン工作教室」を開き、親子24人が参加して、省エネや太陽光発電のしくみなどを学び、脱炭素への意識を高めた。 ...
森林の機能や仕事学ぶ 新ひだか町緑化推進委と林業林産業担い手対策協共催 ..
【新ひだか】高静小(佐藤裕哉校長、児童495人)で19日、6年生3クラス93人を対象に「林業教室」が開かれ、児童たちは森林の機能や林業の仕事について理解を深めた。 総合的な学習の授業として、こ...
来年の主役は「ココア」動物園カレンダー完成【釧路市】
釧路市動物園(鈴木貴博園長)の2025年版カレンダーが完成し、23日から販売を開始する。来年は開園50周年を迎える節目とあって、写真は同園1番人気のアムールトラ「ココア」(雌、16歳)が採用され...
CATEGORY記事カテゴリー
MEDIA参加新聞社
ARCHIVE月別記事リスト
RANKINGアクセスランキング
- 週間アクセス
- 月間アクセス
-
1
道東道阿寒─釧路西 12月22日開通 札幌─釧路市街地直結【釧路市】
2函館市動物愛護管理センター開所 25日から運用 殺処分減へ【函館】
3帯広畜大「ゼニ研」に前田一歩園賞 ゼニガタアザラシの個体数調査継続【札幌】
4昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
5トラウトサーモン安定的生産に期待込め 浦河港内で養殖試験 浦河町栽培漁業研究会 事業化に向け可能性探る【浦河】
-
1
高校で卒業式、1623人が門出の日【釧路管内】
2タイ国鉄車両工場長 シンハカーンさん キハ183系を見学 安平
3昔風の純喫茶復活 マリー・ギャルソン17日営業再開【釧路市】
4釧路市動物園、ライオンのユウキ死ぬ【釧路】
5旧狩勝牧場再生へCF 返礼はソフト食べ放題やツアー 北広牧場【新得】