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十勝毎日新聞

同時流行 懸念の冬 コロナとインフル ワクチン接種動き早く【十勝】

 今冬は「インフルエンザと新型コロナウイルスの同時流行の可能性がある」との指摘を受け、十勝管内でも、インフルエンザワクチンの接種の動きが例年よりも早まっている。国内では、過去最多のインフルエンザワクチンが医療機関に出回る見通しだが、在庫切れも懸念されるため、各医療機関では「希望者は早めに接種を」と呼び掛ける。

「同時流行」の懸念からか、管内でもインフルエンザワクチン接種の動きが早まっている

 新型コロナウイルス感染症が流行した2020年秋~21年春や21年秋~22年春は、極めて低水準だった日本の季節性インフルエンザ感染。その流行は「北半球の夏季に冬を迎えるオーストラリアの状況を注視する必要がある」(帯広市内のクリニック院長)という。

 豪州では、直近2年はほとんど流行しなかったが、今年のインフルエンザ患者数は、過去5年で最も多かった17年を超えた。このため今冬は、「新型コロナとの同時流行が起こる恐れがある」として、日本感染症学会でも、インフルエンザワクチンの積極的な接種を呼び掛けている。

 十勝管内の医療機関でも例年と同じく10月からインフルエンザワクチンの接種が始まったが、同時流行への懸念からか、「接種希望者の動きが早い」との声も聞こえる。「例年よりも2割ほど多く(ワクチンを)発注した」とする帯広市内のクリニックでは、「今季は動きが早く、接種者も急増し、すでに予約がほぼいっぱい。恐らく11月末には接種を終える」と話す。別のクリニックでは「かかりつけ患者ではない人の受け付けは、今後は制限せざるを得ない状況となりそう」とする。

 65歳以上や受験生(中学校3年生、高校3年生)への予防接種費用を助成する帯広市は、「ワクチンの供給状況により、希望日に接種を受けられない場合がある。実施期間中でも、ワクチンが無くなった場合は接種終了となる」(健康推進課)とする。

 インフルエンザワクチンの予防効果は、接種した2週間後から5カ月間程度で「感染を完全に阻止できないが、発症や発症後の重症化を予防する」とされる。

 十勝管内では、新型コロナが本格的に流行した20年3月初旬以降、インフルエンザ患者数が低水準で推移する。道感染症情報センターのまとめによると、管内13定点医療機関で確認された患者数は、20年秋~21年春で計2人、21年秋~22年春はゼロ。今季も24日までの報告ではゼロだ。

 手洗いやマスク着用など、新型コロナウイルスの感染対策が奏功したとみられるが、今季は豪州の状況も踏まえ、発熱患者の診療を担う管内の医療機関なども警戒感を募らせている。

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