【新ひだか】日高女性軽種馬ネットワーク（渋谷真美会長、会員21人）主催の視察研修会「強い馬づくりへの取り組み～繁殖牝馬および当歳、１歳馬の管理・調教について」が７日、静内目名の生産牧場岡田スタッド（岡田牧雄代表）など２カ所で開かれた。

　日高女性軽種馬ネットワーク通称「馬女（まじょ）ネット」は、２００９年に発足し日高管内で軽種馬生産に携わる女性農業者で構成され、軽種馬女性の経営参画、社会参画、軽種馬振興などの活動や知識を高める目的で定期的な講演会や研修会を継続的に行っている。

　この日は、会員18人が参加。岡田スタッドでは、牧場の繁殖牝馬、当歳馬、１歳馬を見学しながら、岡田代表に講話してもらい相馬眼を磨く目的で研修。馬の管理、育成や馬を観るときの時のポイント、人事管理を中心にアドバイスを受けた。

　このうち、馬の管理、育成で、強い馬づくりに対しての取り組みや、オカダスタッドえりも分場での育成管理などについて、「夜間放牧や過酷な環境が馬を鍛え強くしていく」とアドバイス。馬を観るポイントは、「人によりそれぞれ違うが、皮膚の厚さなどを重要視する」と岡田代表。人事管理については、「食事会や飲み会を取り入れスタッフとのコミュニケーションを頻繁にとる。それぞれ良い人生を送ってほしいから仕事は楽しくやってもらっている」などと話した。

　研修を終えて渋谷会長（52）は「馬の見方や、走る馬の育て方など参考になりました。また従業員に対しても『楽しく仕事をして、楽しい人生を送ってほしい』という考え方には感銘を受けました」と話していた。

　馬女ネットでは、日高管内の軽種馬業界に携わる女性を募集している。問い合わせは、日高女性軽種馬ネットワーク、日高農業改良普及センター（☎０１４６・４２・１４８９）へ。

岡田代表の説明を聞きながら馬を観察する参加者