縄文文化交流センター30万人達成、世界遺産効果【函館】
道内唯一の国宝「中空土偶」など市内で発掘された縄文時代の土器や石器を展示する函館市縄文文化交流センター(臼尻町)の累計入館者が6日、開館から11年で30万人を突破した。新型コロナウイルス感染拡大の影響で厳しい状況の中、入館者は今夏から回復傾向を続けており、2021年7月の大船、垣ノ島遺跡の世界遺産登録の効果が表れた形だ。
同館は縄文文化の情報発信拠点として11年10月、垣ノ島遺跡に隣接した場所に誕生した。道の駅「縄文ロマン南かやべ」も併設し、世界文化遺産に登録された大船、垣ノ島両遺跡を巡る観光拠点としての役割も果たしている。開館2年目の12年は年間約4万5000人が入館したが、その後は年間2万~2万5000人で推移。さらに20年はコロナ禍が直撃し、18年ぶりに2万人を下回る約1万8000人まで落ち込んだ。
2つの遺跡が世界遺産に登録されたものの、コロナの影響で海外からの観光客や団体客が見込めない中、21年7月~22年6月の年間入館者は前年同期比37%増の3万6489人まで増加した。同館の黒川宣之館長は「今夏からようやく来場者が回復傾向にある。30万人達成を弾みに、展示方法やイベント開催などに工夫をこらしながら、22年(1月~12月)は年間4万人突破を目指したい」と話している。
同センターは、14年2月に入館者10万人を突破。18年11月に20万人を達成した。記念すべき30万人目となったのは、神奈川県横須賀市在住の佐々木和夫さん(72)で、黒川館長から認定証と特注の中空土偶フィギュア、同センターオリジナルグッズなどが進呈された。佐々木さんは「ニュースで、函館の遺跡が世界遺産登録されたと知って、ぜひ来てみたかった。まさか30万人目になるとは思っていなくてびっくりした。忘れられない思い出になった」と喜んでいた。
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